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グラフィックレコーディングのように思えた何か

先日、お風呂付きカフェバーBathHausで行われたDJ配信イベント「Thank God It's Sunday (#TGIS)」を、ビール注ぐ係としてお手伝いした時の話です。


家からでもDJにビールを奢れる「ポップ投げ銭」

そのイベントでは、Twitchからの投げ銭によってDJにビールを奢れる「ポップ投げ銭」で、視聴者もイベントに作用できる仕組みを取り入れていました。(かなり楽しかった)そのビール注ぎ係だった私は、投げ銭してくれた人の名前その時の雰囲気をビール用のコップに書いてみました。

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こんな風にカメラに向かってコップを見せたら「私が奢ったビールだ〜!」と視聴者がはっきり分かって嬉しさ倍増なのではという試みです。
私はDJとしては参加しませんでしたが、自分が書いたコップがコミュニケーションの道具になっていて嬉しかったです。


曲が変わる前に!ビールを出したい!

ビール係の手順は「投げ銭されたよ!」のメールを見た瞬間に、レジにオーダーを打ち込み、プラカップに油性マジックで「From○○」と書いて(投げ銭システム上、名前はアルファベット表記になるので間違えないように刮目して慎重に書き写す)、それだけだと見た目がさみしいしパッと楽しくしたいので、ありがとうの気持ちを込めてちょっとした飾りを描き、ビールを注いで、よきタイミングでDJに渡す!です。
できるだけ投げ銭からのタイムラグを少なく、曲が変わる前にビールを出したい!と思っていたのでかなり急ぎました。

最初、飾りの落書きは✨とか☀️とか簡単なものでしたが、だんだんとその時かかっていた曲の雰囲気を反映させたり、知り合いだったら似顔絵や関連するものなども描いていきました。

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これは米米clubの浪漫飛行がかかっていた時に書いた雲と飛行機です。トランク一つだけで浪漫飛行にin the skyなイメージです。(お分かりいただけますでしょうか、一発描きの絵があんまり上手くないことが…笑)

この、その時のことを素早く手で出力する感じ……視線は固定で聴覚に集中する感じ……なにか覚えがあるぞ……プリクラ…?と思いながら、私も音楽を楽しみました。


配信後、並んだコップはタイムラインのようだった

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配信が終わって、余韻に浸りながら片付けをしていると
「○○さんいっぱいビールくれたね〜!」
「今度お返ししなきゃ!」
「この人って誰の知り合い?」
出演者の方々が、カウンターに並べられたカップを見ながら、ちょっとした振り返りとも言えなくもない話をしているのが聞こえてきました。写真を撮っている人や、コップを洗って持って帰る人も。

たぶんきっちり順番通りには並べられていなかったとは思いますが、一列に並んだコップは、目に見えないお客さんとのやりとりの、目に見えるタイムラインのように思えました。


そして夜、落ち着いた時にふと気づいたのです。

「あれはグラフィックレコーディングだったのでは?」

練習はしてみたものの技術に全然自信がないので、普段はほとんどしないグラフィックレコーディング。でも、意外とあのコップはそれだったのでは。

投げ銭の念(?)を絵や文字で定着させて、それを並べたものはコミュニケーションの記録だったのでは、なんて試しに考えてみました。描いてる感覚も近かったし。それで、グラフィックレコーダーの方々のnoteを読んでみたりしました。

読んでみたけど、ん〜〜コップでは、議論が可視化されたわけでも、対話が深まったわけでもないんだよなあ。そもそも議論の場じゃない。飲酒量は可視化されたけど笑。

そのため、グラフィックレコーディングとは言えないかもしれませんが、そこから、議論をその場で可視化&記録する媒体が、模造紙やipadだけじゃなくて良いとしたらどうだろう思いを馳せました。超ゆるっゆるに考えたら、議論の場じゃなくても良いのかもしれないし、手渡したり、触ったり移動させたり、記憶媒体として自分にとって印象的だった部分を持って帰れても良いのかもしれません。なんでもありになっちゃうけど…

あと、こういうイベントの時に、DJ、VJ、そして奢りコップ職人としてお客さんと演者を繋げる人がいても面白い…ので……は……………


と思いながら泥のように寝ました。
(次回の配信は6/14日曜日の予定です。よかったら見てね〜!配信はこちらから、時間は未定です。)

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