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【本の紹介】『世界一受けたいお金の授業』

最近読んだ本の紹介です。

みんな大好き「お金」の話。

お金を貯める、稼ぐ、使う、増やす、守る、貸す、借りる、手に入れる……など
お金には様々な動詞がつきます。

私はお金を貯めることはできるようになりましたが、
稼ぐ、使う、が苦手だなと思っています。

本書はお金を「稼ぐ、使う、貯める」技術を高めてくれるような本です。

『世界一受けたいお金の授業』和仁達也、三笠書房、2020

【概要】
お金や経済のことがよくわからないまま大人になった人々に送る、教科書のような本。
「お金持ちと貧乏人の考え方の決定的な違い」
「10分ですぐに潰れそうなお店か行列のできるお店かを見分ける方法は?」
など具体的な方法や考え方を時には図を使って説明してくれるので、初心者でもわかりやすく経済や儲かる仕組み・真理が理解できるでしょう。

登場人物には、「お金を増やしたい、経済への苦手意識を取り除きたい」という思いを抱えた4人がいます。生徒としてお金に関する特別講義を受けるという流れで進行していきます。

1限目「お金持ちのお金の考え方・貧乏人のお金の考え方」
2限目「会計を学ぶ前に、家計を学ぼう」
3限目「会社の数字を読める人、読めない人」
4限目「新聞から、10分で世の中の動きをつかめる」
5限目「ランチタムの10分の会話で「人」を見抜く」
6限目「オーダー待ち10分で、「お店の儲け」を見抜く」

という目次です。

【感想】
節約とケチは紙一重だなと常々思っていたのですが、違いを明確に答えられずにいました。この本を読むと、ケチは他人のためにお金を使えない人で、節約家は自分のためにお金を使うことを節制して他人のためにお金を使える人のことだと分かりました。

私は「節約家だね」とは言われるけど、「ケチだね」とは言われたことがありません。なぜなら後輩にご馳走することだってあるし、友達と食事した時に少し多めに出すことだってあったからでしょう。そういう他人のためにお金を出せる精神が人を節約に導くみたいですね。
しかし、私が同じように友達にも「たまには後輩に奢ってやれよ」と言ったらどうでしょう。
それは節約の強要になってしまうので「ケチ」な姿だと認識されてしまいます。気をつけなければなりませんね。

会社の数字を読める人・読めない人から派生して、スターバックスジャパン(株)(以下、スタバ)の決算書の概要が紹介されていました。私は投資信託や株に投資しているものの決算書を全く読めずにいるので、まだまだだなと思っています。
本書では、スタバの売上を100%としてシンプルにすると感覚的にわかりやすくなるということが書かれていました。確かに売上高を100とすると原価や人件費にこれだけかかっているのか、ということが頭に入ってきやすかったです。

ちなみにスタバのコーヒーを1杯300円とすると、原価として78円かかっているようです。300ー78=222円が粗利となりますが、
つまり100に直すと、
100が売上、26が原価(78円)、100ー26=74でこちらが粗利
ということになります。粗利がスタバの手取りということになります。
「手取り」というと、会社員が額面から税金や保険料や組合費を引かれた実質手元に入ってくるお金と同じとも言えます。

話をスタバに戻すと、粗利の74から人件費や固定費が引かれて、残ったものが純利益となります。これも、会社員が手取りから家賃や光熱費、交際費などを引いて残ったものが貯金や投資に回せるような感覚と似ていると思いました。

他にも、「スポーツ選手や外資系サラリーマンの年俸が高い理由」や「1日の来客数を考える、客単価を計算する」など知っていて損はないお金のあれこれが書かれていました。

以上、
最後までお読みいただきありがとうございました。

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