愛しいあの雑誌
ほんとなら、今日から天神祭だったのか。オリンピックもだけど。でも、我が家的には天神祭のほうが一大事。オリンピックなどどうでもいいが、天神祭はなくなってしまってほんとうに寂しい😿
そこで、連休初日は、実家の自室の掃除をしに帰った。
母にいらないもの捨てて!と言われていたから。けど、本当に抹殺したい黒歴史な遺物は、結婚して家出るときに捨てているから意外と捨てるもんがない。
でも、色々引っ張り出して整理していたところ、お宝を発見した。ベッド下に潜ませていたのだ。それは、創刊した頃の「ku:nel」。
とにかく大好きだった雑誌。
ちょうどスローライフやら、森ガールやら言われ始めた時代にもマッチしていたなあと思える本だったけど、社会人としてダメ人間だとウツっぽかった当時のわたしにもヒットしたのだった。
もう最高に優しくてときめきが詰まっていて、毎号楽しみにしていた。創刊当時は隔月刊だったから、毎回待ち遠しかったなあ。
華やかではないけど、生活を大切にして、食べつなぎ、生きつなぐ人たちのことが描かれていて。
特集もいいけれど、毎号連載の「エブリデイマイ弁当」「江國姉妹の往復書簡」も好きだった。
創刊号の表紙も、今見ても色あせない新鮮さ。なんて素敵なのか。
この頃に、ライターになろうと決めて派遣で働きながら編集教室で学び、必死で頑張り、数社点々としながらなんとか目標を果たしてきた。
そんな中で読んでいたから、すごく癒しだったし、ライターとして文章とか空気の掴み方も勉強できたので、わたしにとっては特別な雑誌。
だったのに。
5年ほど前、ku:nelは突然様変わりして全然違う雑誌になってしまった。
すごく傷ついた…。
大好きな雑誌が欲に浸食されたという思いしかなくなった。
あれから本屋で見かけても手にとることもないku:nel。
だからこそ、わたしが集めてた頃のku:nelが愛しい。大切にしておかないと。
またゆっくり読み返そうかな。
実家に帰る楽しみも増えた。
ありがとうございます。