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ほんさんぽ。

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さまざまな、「ほん」を旅したい。 散歩するように、ゆるりと。 紙の本だけではなく、電子書籍、WEB記事など、読み物全般についての感想をメインにお届けしていきます。ときどき、筆者… もっと読む
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記事一覧

ルーティンがある幸せ〜『ねこに転生したおじさん』

毎日起きて、仕事行って、家に帰って、寝る。大抵の人が過ごしている日常。 その中に、決まり…

くろたま
10か月前
5

『流浪の月』〜声にならない声を声にしない生き方〜

真夏にアイスカフェラテを吸い込むような感じで、一気に読んだ。 読み干したと表現したい。 …

くろたま
10か月前
8

嗚呼、ゆっけ、ちゃん!

おっはモーニング! いきなりですが、少し前から、「世界一のゆっけ、」というYouTubeチャン…

くろたま
11か月前
2

仕事は誰かを幸せにすること

きっとあなたの仕事も誰かを幸せにしているはず。 あとがきの言葉で涙が出た。 ただ単なる文…

くろたま
1年前
4

『去年の雪』〜読んだものがつながっていくこと〜

「なにか答えがあるにちがいない」「きっとなにかつながるに違いない」 そう思いながら読み進…

くろたま
1年前
5

『断片的なものの社会学』〜名前のないものに名前をつける作業のような〜

文章を抜き書きしまくった。ただただ書いた。 普段はしないことだ。めんどくさがりなので。 …

くろたま
1年前
7

『食堂メッシタ』〜芳醇な味わいを小説から〜

最初に読んだのは2年ほど前。それ以来、何度も読んだ小説を久しぶりに開いてみた。 『食堂メッシタ』山口恵以子著 ハルキ文庫 主体に描かれるのは蘇芳満希(すおうまき)という一人の女性の歩み。普通の大学生だった満希がアルバイトをきっかけにイタリア料理に興味を持ち、本場に何度も渡って腕を磨き、東京の名店でも修行を積んで、自分の店を開く。 満希の作る潔くて繊細な料理は評判となり、お客が絶えない隠れ家的な店となっていく。それが『メッシタ』。イタリア語で居酒屋という意味らしい。 し

『北欧こじらせ日記』〜夢を見つけ、叶えるまでの道は美しい〜

海外で働くこと、海外移住することを選択する人は、今の時代珍しくないことだ。 コロナ禍で難…

くろたま
2年前
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『ストーリーで語る』〜ありがとうを伝えたい〜

自分のこれまでの歩みを言葉にしてもらえた。それも自分よりずっとずっと若くて利発な人に。 …

くろたま
2年前
7

もー!面白すぎる、あんださん!
パワーワードは

私も餃子みたいに生きていけばいいんだ!

ほほー!

くろたま
2年前

『まいにち漢方食材帖』〜体を思って食べるということ

前回、「食べつなぐレシピ」を何度も読み返していることを書いた。 同じように、キッチンに置…

くろたま
2年前
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「食べつなぐレシピ」…食糧難が来たとしても

割と気に入った本を読み返すタイプだ。 レシピ本も然りで、何度も読んで、レシピをいくつも試…

くろたま
2年前
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『小福ときどき災難』・・・視点を変えれば、災難も小さな福になる。

気づいたら、40歳を過ぎていた。 20代、かなりポンコツの社会人として人生に迷っていた。 そ…

くろたま
2年前
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『カムカムエヴリバディ』~「大嫌い」という言葉

今日は、本ではなくて、ドラマのお話。 朝ドラが好きで、割と観ているほうだが、とりわけNHK大阪制作の作品のほうにいつもハマってしまう。『おちょやん』も『スカーレット』も好きだった。関西人なので、馴染み深い関西弁が朝から聞けるのも嬉しいし、日常に自然に根付いているボケとツッコミ、関西ローカルで人気の芸人が登場することもあるほか、良い意味でも悪い意味でも赤裸々に表現される人間味…などなどに共感を覚えるのだと思う。 絶賛どハマり中なのが『カムカムエヴリバディ』。 親子3世代の