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すべての英語学習者に贈りたい『英語のハノン』はパワフルな学習法だなぁとつくづく実感した話

一昨日の投稿でもご紹介したとおり、先日通訳(同時通訳ではない)をする機会があったんですが、およそ8ヶ月ぶりに英語を話したにもかかわらず、結構英語がスムーズに口をついてでてきました。

と言っても自分的には「まだまだいける(余地があった)」という感じだったので大満足というわけにはいかなかったけれど、少なくとも英検一級ホルダーとして、それなりに恥ずかしくない英語を話した/聞けた、という印象があります。

仕事で英語を指導しているとは言え、英会話をする機会なんてほとんどまれです。なのにどうしてこんなにもきちんと英語力を維持できて、しかも向上させることまでできているんでしょうか?

いきなり結論を申し上げると、やっぱり『英語のハノン』と「多読多聴+黄リー教」という、いま僕が「最強の学習セット」と思っている日々の英語学習の賜物だ、という感じがしています。

この中でも、特にスピーキング力UPにおける『英語のハノン』の力は絶大です。現在僕はひぃひぃいいながら『英語のハノン上級』を毎日平均1時間程度回していますが、このトレーニングに比べたら、ノンネイティブと英語でコミュニケーションをとることなんて、造作も無いことです。

「上級」も折り返し地点を過ぎてくると、最初はあんなに苦戦していた関係代名詞を使った複文をささっと作ることにもかなり慣れてきます。複文を瞬間的に作文しようと思えば、「リテンション(記憶保持)」高めなければうまくいきません。ハノンはここを鍛えてくれます。

英語運用能力において「リテンション能力の高低」は、読む・聞く・書く・話すの4技能のクオリティに非常に深く関係しています。

「リテンション能力=瞬間的に処理できる英語の絶対量」を劇的に向上させてくれるのが「英語のハノン」の効用なので、スピーキング力が(も)劇的に上がっているのは当然です。

最後に僕が英語を喋ったときはまだ『英語のハノン初級』をやっていましたから、毎日欠かさず続けてきた同中級〜上級のタフなトレーニングを乗り越えて、確実に英語の筋力がついているのを実感することができました。

リテンション能力の向上を毎日実感させてくれている「多読/多聴」という学習

この「一時的に処理できる英語の絶対量の向上」を毎日実感できるのが「多読/多聴」という、僕がフィリピン在住時代から継続して4年以上、毎日欠かさず続けているINPUT学習です。

多読・多聴も英語力アップには非常に効果的ですし、これだけでも英語スピーキング力は伸びていく、というのは実は2021年にネイティブと2ヶ月間一緒に過ごしていた語学学校のアルバイトで強く実感していたところでした。そのことを記事にしたのがコチラです。

多読・多聴を通じて、英文を処理する能力の基礎的な部分は十分ビルドアップしていくことができますから、伸びていくのは当然です。

ハノンは「リテンション能力の向上」を通じて、多読・多聴でビルドアップできる英語の定着スピードを飛躍的に高めてくれました。これが僕が「多読・多聴」との関係の中で実感していることです。

もう少しわかりやすく言うと、ハノンを続けていくと「読むスピード」がむちゃくちゃ早くなります。読むのが早いから、同じ30分・1時間で処理できる英文の絶対量が上がる。そりゃ学習の効率が上がるに決まっています。

聞こえてきた音を真似て、それをその通り口に出すというトレーニングは英語の音を聞き取る力を高めてくれます。リスニングにおいては「発音できる音は聞き取れる」という法則があるからです。

多読をしているので、聞こえてきた音を意味のあるセンテンスとして認識する回路はもうすでに出来上がっています。多読においては「いちいち立ち止まって意味を調べない」という「お約束(多読三原則)」がありますから、聞こえてきた英語は、聞こえてきた英語のままで処理しています。

「聞こえてきた英語を日本語に翻訳しているうちに、音声が流れていってしまった…」というあの、初中級者のみなさんが経験するリスニングの苦手感とも無縁です。

聞いて・真似て・口に出せるんだから、話せるにきまっている

ここまでできるようになっていれば、ある意味で「話す」力が高まるのは当たり前です。聞いて、意味がわかって、それを口に出して真似ることができる言葉なんだから、当然話せるにキマっています。

多読・多聴を通じて脳の中にできた「英語を英語のままで処理する回路」は、自分の中にある「いいたいこと」のイメージを、一旦日本語に置き換えることなくダイレクトにそのまま英語としてアウトプットすることを可能にしてくれます。

あるいは、日本語に置き換えた瞬間から英語に変換していくことを可能にしてくれる、という場合もあります(ちょっと難しいセンテンス、ニュアンスを選んで発話しないと誤解を与えそうなトランスレーションは母語である日本語を噛ませないと不安になるからです)。

これが僕が今時分の経験から実感している『英語のハノン』+「多読・多聴」のパワフルさです。

悪い事は言わないので、英語が話せるようになりたいなら、ハノンと多読・多聴を組み合わせるべきです。おそらくここまで理にかなった学習法はありえないと思います。高いお金を出して英会話教室に通ったりする必要はありません。

『黄リー教』が、英語脳に盤石の基盤を与える

そこに『黄リー教』でえた英文解釈能力が加わることで、INPUTの精度が飛躍的に向上します。

INPUTの精度が上がるということは、どんな英文がきても、それを瞬時に理解できる力が育まれるということです。

同時に黄リー教が鍛えてくれるのは「自分が今、脳の中で行った英文解釈処理にプロセスを言語化する力」です。

どうして理解できたのかわからないが、言っていることは分かる。英語を一般的なレベルで運用したいなら、実はそれで十分です。つまり「文法はわからない。でも正確な英語が話せる」という状態です。

そう言う人、いくらでもいます。僕たち日本人だってそうです。僕たちのどれくらいの人が日本語の文法を意識しながら喋っているでしょうか?

でも、当然ながら日本語の文法の知識がある人、というのはより正確に、美しい日本語を話すことができるはずです。その知識が身体化するくらいにまで昇華されている人ならばなおさらです。

これは当然第二言語である英語でも起こります。そしてこのメカニズムを発動させてくれる効果的な学習法が『黄リー教』(のスラ錬)です。もう少し突っ込んで言うと「自分が無意識レベルでやっている英文処理のプロセスを可視化してくれる」ということです。

これが可能になると、繰り返しになりますが、読める英文の絶対量が増えます。読める英文の量が増えるから…(以下同文)。

言いたいことは「黄リー教って、スピーキングにも効きますよ」ということなんです。決して難解な英文を読解できるようになるためだけのシロモノじゃないんです。

英語のハノンは全ての英語学習を統合させて効果を高める、最強の学習法

そんな訳で、今日は通訳の仕事を通じて改めて感じた『英語のハノン』の威力を、多読・多聴+『黄リー教』との関連の中で、考えてみました。

『ハノン』はこれらに限らず、あらゆる英語学習が持つ効力をまとめ上げて、一気に実用レベルにまで引き上げてくれる魔法のような学習法なんです。

多読・多聴、黄リー教、それぞれの持つ効用だけでもかなりパワフルですが、これを束ねて昇華して、もう一段も二弾も今ある英語力を上に引っ張り上げてくれる『英語のハノン』のおかげで、英語学習の頭打ちということはおきません。

そして「学習」だけで、英検一級レベルのはるか先までスピーキング力を引き上げてくれる、果てしない力を持っているのもまた、『英語のハノン』という学習教材の魅力です。

初級〜上級まで揃っているので、どのレベルの英語学習者もその恩恵を受けられるように練られたスピーキングドリルたちを堪能できます。

本書の学習を辛抱強く半年、一年と回していけば、英語学習者として今見ている景色のはるか先まで、必ず見に行くことができるようになるはずです。

まずは各学習を20分/日くらいから始めてみられてはいかがでしょうか。それでもたった1時間半くらいのものです。そこから徐々に量を増やしていって質を上げていき、今の僕のように各学習を1時間ずつこなせるようになれば、TOEIC900点だとか英検一級だとかなんて、おそらく造作もないことになってしまうと思います。


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