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訪問入浴サービスの素晴らしさ

 介護サービスの訪問入浴は、日常生活の質を向上させ、身体も心も癒す素晴らしいサービスです。
 私は、奥さんが病気になるまでは知らなかったサービスで、多くの人々がこの素晴らしいサービスの存在を知らないのではと思いました。そのため、今回は訪問入浴サービスについて皆さんにお伝えしたいと思います。

 訪問入浴サービスは、利用者、そして家族にとってはなくてはならない存在です。介護初心者の方等利用のイメージが湧かない方の参考になれればと思い、実際に利用した経験を交えながら、サービスの魅力や利点について詳しくご紹介します。


1.訪問入浴のココが素晴らしい 〜身体影響〜

 実際に利用してみて、訪問入浴は高齢者や身体障害者にとって不可欠なサービスであり、その恩恵は身体的、精神的に良い影響を与えてくれる事がわかりました。実際に得られた効果と、一般的に入浴で得られる効果を羅列し紹介していきます。

(1) 身体的な健康への影響

  • 血行促進・新陳代謝向上:温熱効果による血行促進で、冷え性やむくみの改善、疲労回復、便秘解消などが期待できます。

  • 筋緊張緩和:温かいお湯に浸かることで筋肉がほぐれ、関節の痛みやこわばりが軽減されます。

  • 皮膚トラブル予防:清潔な入浴で皮膚の汚れや汗をしっかり洗い流し、かぶれや褥瘡(床ずれ)などの予防につながります。

  • 疲労回復・リラックス効果:心身のリラックス効果により、質の高い睡眠を促し、疲労回復をサポートします。

  • 体温調節機能向上:入浴によって体温調節機能が向上し、夏場の熱中症予防や冬場の冷え対策にも効果的です。

  • 脳への血流促進:入浴による血行促進は脳の血流にも良い影響を与え、認知機能の維持・向上にも役立ちます。

(2)精神的な健康への影響

 訪問入浴サービスは、精神的な健康にも良い影響を与えます。特に高齢者や身体障害者にとっては、孤独感や不安感の軽減、心の安定やリラックス、そして社会的なつながりの確保など、精神的な支えとなります。

  • リラックス効果:温かいお湯に浸かることで、心身がリラックスし、ストレスや不安が軽減されます。

  • 孤独感の解消: 介護職員との会話や入浴介助を通して、社会とのつながりを感じ、孤独感を解消することができます。

  • 気分転換: いつもと違う環境で入浴することで、気分転換になり、生活にハリが出てきます。

  • 自己肯定感の向上: 自力で入浴できるようになると、自信がつき、自己肯定感が向上します。

  • 認知症予防: 入浴は脳の活性化にも効果があり、認知症予防にも役立ちます。

(3)使用して分かった実際の影響

 皮膚の健康を維持することは、床ずれ等の褥瘡(じょくそう)予防にもつながります。褥瘡は、感染症を引き起こす原因にもなり、特に免疫力が低下している方にとって非常に危険です。
 私の妻は、下半身麻痺の影響で自身で寝返りもできず、3時間に1度寝返りの支援をしています。そのため、常に身体のどこか一部に負担がかかり、血行不良や皮膚への負担が大きくなっていました。
 訪問入浴を利用した日、妻の顔は明らかに血行が良くなり、以前よりもツルツルと潤いのある肌になりました。また、身体の痒みがなくなったと話しており、入浴後の表情はいつも以上に明るく、ウキウキとしている様子です。さらに、その日の就寝時間も、以前よりも早くなったと妻が話しています。

 これらの変化は、訪問入浴によって身体の血行が促進され、皮膚の状態が改善されたことによるものと考えられます。また、温かいお湯に浸かることで、心身のリラックス効果を得られ、質の高い睡眠につながったのでしょう。妻の心身ともに健康な様子を見て、訪問入浴を利用して本当に良かったと実感していまし、貴重な支援手段であることを再認識しました。

2.訪問入浴のココが素晴らしい 〜サービス内容〜

 訪問入浴サービスの利用は、利用者や家族にとって非常に便利です。自宅で入浴できるため、外出する必要がなく、身体的な負担が軽減されます。また、専門のスタッフが訪問し、適切なケアを提供するため、入浴中に起こりうる事故やトラブルのリスクが軽減されます。また、必要に応じて医療的なサポートを受けることもできるため、利用者や家族は安心してサービスを利用することができます。そして、必要なのは2畳のスペースと水栓だけで実施可能です。

組み立て式のバスタブ
  • 安心・安全な入浴:専門知識を持つスタッフが利用者の状態に合わせて入浴介助を行うので、転倒や事故のリスクを軽減できます。

  • バリアフリー対応:浴室や浴槽はバリアフリー設計なので、車いすや歩行器を使用している方でも安心して入浴できます。

  • 医療ケアとの連携:必要に応じて、訪問看護や訪問リハビリとの連携も可能で、より質の高いケアを提供できます。

  • 介護保険適用:介護保険を利用できる方は、費用負担を軽減できます。

3.訪問入浴の活用で広がる、新たな可能性

 訪問入浴サービスは、単なる入浴介助だけでなく、健康面や社会的な側面においても様々な可能性を秘めています。その活用方法や効果について以下に述べます。

  • 認知症予防: 入浴は脳の活性化にも効果があり、認知症予防にも役立ちます。定期的な入浴によって脳の血流が促進され、認知機能の維持や向上に寄与する為、重要性の認識を広める事は重要と考えます。

  • 健康寿命延伸: 心身の健康を維持することで、健康寿命の延伸にも貢献できます。健康な状態を維持することで、利用者の生活の質を向上させることができます。

  • 地域包括ケア: 地域包括ケアシステムの一環として、安心して自宅で入浴できる環境を整えることで、地域全体の健康増進に貢献します。

  • 社会貢献の側面: 在宅での入浴支援が充実することで、介護者の負担が軽減され、より健康で安心した生活を送ることができるサービスなので、ボランティアスタッフの充実は、良い社会貢献に繋がると考えます。

  • 豊富なオプションを用意:アロマバスや薬用入浴剤など、利用者の希望に合わせたオプションサービスも充実させることは、さらなるリラックスへの向上に役立つと考えます。

 訪問入浴の重要性の普及私たちの社会で訪問入浴の重要性を認識し、支持することは、より健康で幸福な生活を促進する一環として非常に意義深いことだと感じました。この素晴らしいサービスを広め、共に助け合いましょう。

4.最後に 「将来の展望」

 私の最大の願いは、妻ともっと長い時間を共に過ごすことです。皆さんにも愛する人がおり、その人が苦しむことなく人生を楽しめることを願っていることと思います。妻の病気が発覚して以来、その想いはより一層強くなりました。
 現在、妻は標準治療を終え、自宅で緩和ケアを受けています。しかし私たちは、どこかに彼女の病を治す手立てがあり、新しい研究が進んでいることを信じています。この小さな希望が、大きな奇跡へと繋がることを願っています。

ですので、もし何か彼女を助けることができる情報や支援があれば、どうかお力添えをお願いします。皆さんの小さな手助けが、私たちにとって大きな希望となります。


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