キャリアは直線じゃないし、ゴールもなくていい。
「先輩から、キャリアのゴールを決めてそこに向かって全力で努力しろ、と言われたけれど、私には自分のゴールがまだわからないです。どうやったら目指すゴールを決められるでしょうか?」
こんな相談をいくつか受けました。
ものすごく自分にも思い当たるフシがあます。
成功している人たちをみると、ある到達点をゴールに定めて、そこに向かって一直線に向かっていっているように見えますよね。少なくともそうやって生きたほうが効率的な気がするし、やるべきことがわかりやすくて安心できる気もする。
けれど声を大にして言いたい。
キャリアにゴールはなくていい。
というか、ゴールは一定期間で変わるのが自然。
そもそも今の自分と3年後の自分は全くの別人です。趣味嗜好も、信条も、大事なものも大きく変わっている可能性があります。
「世界の貧しい子供たちを救うぞ!」と強い、真摯な気持ちを持ってキャリアを選んでももしかしたら3年後には、実は違うことがしたいのだと気づくかもしれない。それは全然悪いことじゃない。
何かを成し遂げた人のストーリーを聞くとあたかも一貫性があるように聞こえます。が、それはすべて基本的に後付けです。点と点を結んで、自分のストーリーを後から紡いでいるんです。
受験の猛者ほど囚われるトラップ
これは私の経験ですが、大学受験などを勝ち抜いてきた猛者は、ゴールを定めてそこに向かって着実に努力することが得意です。だから、キャリアを考えるときに、ゴール設定→作業ブレイクダウン→努力→達成という図式で見ようとしてしまう。それがその人の成功体験だからです。
ところがどっこい、人生にはめちゃくちゃ色んなバリエーションがあり、色々な予想もつかない出来事が起こり、ゴールもどんどん変わっていく。
「キャリアのゴール」を決めようとすると途方に暮れてしまうのは、当然のことなんです。
おすすめは3年目標
おすすめは1年〜3年の単位の計画を立てることです。
ここから3年、一番頑張ってみたいことはなんでしょうか?そのくらいの気持ちで立ててみてください。その上でまず半年、頑張ってみる。
その目標はいつ見直しても構わないです。そのうえで試してみながらどんどんピボットしていけばいいと思います。
人生はスタートアップに似ているのかなと思うことがあります。誰にも前例のない、自分だけの自由な人生を作ってみたらすごく面白いなぁと思う今日このごろです。
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