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寧夏回族自治区がエネルギー消費に関する3か年行動計画を発表 太陽光、風力、グリーン水素製造に注力

寧夏回族自治区が「寧夏回族自治区エネルギー消費二重制御3か年行動計画(2021-2023年)」を発表しました。

同行動計画によると、寧夏回族自治区政府は2021年中に再生可能エネルギーの発電設備量を2,750万キロワットにし、グリーン水素の生産能力を年間5万トンレベルにすることを第1の目標としています。

そして、2022年には再生可能エネルギーの発電設備量を3100万キロワット、グリーン水素の生産能力を年間10万トンレベルにし、2023年には再生可能エネルギーの発電設備量を3300万キロワット、グリーン水素の生産能力を年間20万トンレベルにしていくとのことです。

2023年の再生可能エネルギー発電設備量の内訳を、太陽光発電が1750万キロワット、風力発電が1550万キロワットとしているので、太陽光発電と風力発電、そしてそれをもとに生産されるグリーン水素に力を入れていく、ということが分かります。

水素エネルギーに関しては、水素ビジネスに特化した工業区を建設していくこと、グレー水素をグリーン水素に置き換えていくこと、2023年までには自治区内運行バスの40%を水素燃料のものにしていくことなども目標としています。

現時点、寧夏回族自治区の非化石燃料消費率は11%程度と、他の省や中国全土の平均と比較しても少ない数値になっていますが、ここを2021年から2023年で1%ずつあげ、2023年には13%にしたいとも同行動計画には記載されています。

正直、「11%を13%に」というのは、かなり低めな目標に思いましたが、設備量を増やしていくことと、実際の消費(利用)には時間的な壁が存在する(=消費転換までには時間がかかる)、ということでしょうか?

中国政府が掲げる「3060目標」で2030年にはカーボンピークアウト、2060年にはカーボンニュートラルが目標とされていますが、まずは2030年に向け、今回の3か年計画で下地を整え、次の3か年計画あたりで消費に関しても再生可能エネルギー、水素エネルギーの割合を大きく伸ばしていこうとしているのかもしれませんね。

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