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中国の再生可能エネルギー発電設備量が10億キロワットを突破

国家エネルギー局の発表によると2021年10月末時点で中国における再生可能エネルギーの発電設備量が10億キロワットを突破したそうです。

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内訳としては、水力発電が3.85億キロワットで、風力発電がそれぞれ、2.99億キロワット、太陽光発電が2.82億キロワット、バイオマス発電が3534万キロワットとなります。

先日お伝えした通り、2021年9月末時点で再生可能エネルギー発電設備量は9.94憶キロワットになっていたので、まあ順当な結果ともいえます。

国家エネルギー局の発表では、水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電それぞれにおいて発電量は世界首位とも記載されていたのですが、そうすると当然総合的にも世界首位といえると思うのですが、10億キロワットといわれても大きな数値であることは間違いないのでしょうが、いったいどれくらいのスケールなのかは、いまいちピンときません。

そこで、経済産業省が引用しているIEA(国際エネルギー機関)のデータを見てみると、3ページ目に世界全体の再生可能エネルギー発電設備量が掲載されています。

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データが少し古いですが2018年は推計ながら、世界全体の再生可能エネルギー発電設備量は2,517ギガワットであるとされています。

2017年が2,339ギガワットで、その前の傾向も見てみると毎年だいたい1.1倍ずつになっている感じなので、それに基づいて計算すると2021年10月末は約3,300ギガワットであると推測できます。

先に挙げた中国の10億キロワット、というのはギガワットに直すと1,000ギガワットになるので、実に3分の1ほどの再生可能エネルギー発電設備量を誇っていることになります。

こちらでも常々お伝えしている通り、中央政府だけでなく、各地方政府も再生可能エネルギーの推進に力を入れていますが、それが結果として出てきているというところでしょうね。

3060目標(2030年にカーボンピークアウト、2060年にカーボンニュートラル)の達成のためには、「中国は再生可能エネルギーや脱炭素化技術に年間1630億ドルを支出しなければならない」というような試算もあるようですが、現在の設備建設への投資が、実利用にどのように転嫁されていくのか、ということも含め今後も注視が必要ですね。

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