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ヘアケア三種の神器:ブラシとシャンプーとヘアミルク

 お肌の話をしたのだから今度は髪の毛の話をしましょう。
 髪は女の命、という残酷な言葉には断固異を唱えたいけれども、それでも「髪は顔の額縁である」との格言は言い得て妙である。つまり男性にとっても女性にとっても、ということ。そして断固異を唱えたいとは言え、女にとっての方が髪は重要であろうことは現実的に考えてイエス、だ。

 ヘアケアにもいろいろあるけれども、私は基本的には美容にうんとお金をかけるということはしたくない。美容なんてお金をかけ始めれば青天井なのだし、第一美容にお金をかけすぎるということはとても不健康だと思う。
 サンクコストという言葉通り、人はお金と手間暇をかけたものに価値を感じてしまうのだ。外見的なことにお金と手間とを使いすぎることは、外見的なことに価値を置きすぎてしまうきっかけになると思う。
 自分を大切にケアしてあげましょう、という言葉が図らずもスキンケアと結びついてしまったことが、最近の行き過ぎた外見信仰の一端であると思う。

 それで、ヘアケア。
 私は肌は滅法弱く、季節の変わり目には人目に晒せないほど荒れてしまうけれど、幸い髪はいつも褒められる。細くてややねこっけではあるものの基本的には直毛で、やわらかくてさらさらしている。要するに子供みたいな髪質なのだ。だからお金をかけずに済む…というのもあるかもしれない。とはいえ私はすごい頻度でヘアセットをするし、月に一度はヘアカラーもするし、傷む機会はふんだんにある。だからやっぱりヘアケアは必要。

 もう何度もお世話になっている美容師さん曰く、ヘアケア三種の神器はブラシとシャンプーとヘアミルク、だそうである。トリートメントはヘアカラーをしていない限り結構何でもよくて、地肌に着けるシャンプーにこだわるのがいいらしい。ちなみにドライヤーは低温のものであれば結構何でもいいんですって。

 私が気に入って使っているシャンプーはこれ。

 大容量でサロン専売品で、でもってこれを使っていると、毎日毎日高温のコテで挟まれて硬くなった髪がやわらかくなる気がするのだ。ちなみに肌が弱くて脂漏性皮膚炎を起こしやすい私でも使用できている安心なシャンプーです。

 本当に地肌の弱い人にはここがおすすめ。
Badensバーデンス | シャンプー&トリートメント | モアコスメティックス (morecosmetics.co.jp)
 お酢で作られたシャンプーで、すごく地肌に優しいらしい。ただし油分を分泌しやすい人が使うには洗浄力が弱いかもしれない。ちなみにこのシリーズは夢のようにいい香りがする。ただ、取扱美容院でしか購入できないのが難点…。

 次はヘアミルク。ヘアオイルよりヘアミルクの方がいい、というのはどういう理由かわからないけれど、ヘアオイルの使用しすぎは髪を固くしてしまうと聞いてからヘアミルクばかり使っている。一番好きなのはもちろん!これ。

 女性でこのヘアミルクを好きじゃない人なんているだろうか。私はこれが本当に好き。でもって私の基準では、ヘアミルクにかけるお値段としてはちょっと高いんです。だってヘアケアに掛かるお金ってヘアミルクだけじゃないんだもの。シャンプーもコンディショナーもトリートメントも消耗品だし、ヘアオイルだって時々は使うし…。ということで探した、安価で匂いもよくて、それでいて髪が柔らかくなるヘアミルクがこの二つ。

これはもう何本も使っているくらい好き。

 さて、最後はブラシです。
 どうして三種の神器の一番初めに挙げながら最後に取り上げるかと言うと、すごくお高いモノをすすめるつもりだからです。さっきヘアケアにはお金がかかるから安いものをと言った舌の根も乾かぬうちにではあります。ええ、あるけれど、だって櫛は消耗品じゃないんだもの。定期的にお手入れすれば半永久的に使えるし、電化製品みたいに故障もないし。ということでおすすめさせてください。

 これ、本当に、本当に素晴らしいんです。どういう理屈なのか全くわからないのだけど、とにかくすべすべになるの。さらさらではなくて、すべすべ。櫛るだけでトリートメントを塗布したようにつややかになるんです。たかだかヘアブラシにこの値段!と思うでしょう。でもぜひ一度買ってみてほしい。後悔はさせません。
 髪が額縁でも女の命でもないとして、それでもやっぱり髪は綺麗だといいなと思う。だって別れ際に見るのは相手の後ろ姿なのだ。また会える日まで相手の中に残るのは、後ろ姿でありひいては顔より髪になる。だから記憶に残るそこは、やっぱりつややかで美しくいたいと思う。

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