「本質」を噛み砕くDesign
"Design+"勉強会の学びまとめnoteです
本質とは
デザインをするにあたって、そのモノやサービスが持つ本質を理解する必要があります。
それでは「本質」とはいったい何でしょうか?Wikipediaにはこうあります
本質(ほんしつ、希: ουσια (ousia), 羅: substantia / essentia)とは、あるものがそのものであると云いうるために最低限持たなければいけない性質をいう。(引用:Wikipedia)
本質とは「それは何であるか」という問いに対する答えです、
表面上の形質ではなく、それが持つ中心的な「性質」を本質といいます。
僕らがこれから作るデザインの多くのは、既存のなにかの本質をリデザインするものです。例えば既存のウェブサイトの多くは現実にあるサービスや機能の本質をウェブ用にリデザインしたものです。
このように新しいモノやサービスをデザインするためには、既存の世界に溢れるモノの本質を"噛み砕き"理解する必要があります。
「傘の柄」の本質
例えば、傘の柄の部分(上記の図)がもつ本質とは何でしょうか?
例えば以下のような性質に分解=噛み砕きをすることができます。
腕にかける:バッグのように腕にかける
引っ掛ける:モノや棚に引っ掛けて置く
手で持つ:ステッキのように持ち歩く
握る:傘を畳む時に横に握る
上記のどの性質が本質なのか?一律の答えはありません。
例えば、使うユーザーの種類や、場所や時代背景などによって本質となる性質は変わっていくでしょう。
世界を本質から見てみる
普段に目映る世界を本質を噛み砕く眼で見通して見ましょう。
・なぜ電気スタンドは上から照らすのか?
・なぜディスプレイは長方形なのか?
・なぜペン立ては筒状のなのか?
・なぜゴミ箱は机の下に置かれるのか?
世の中に溢れるあたりまえは、あたりまえである理由があります。
そのモノやサービスがもつ性質を分解し、何が本質であるのか?を常に考えながら世界を眺めてみましょう。
本質を拡張する=Design
このよう本質を見つけ出したら、それを拡張する方法を考えてみましょう。
傘の柄の本質が「腕にかける」ことであれば、
J字型という形質に依存することなく、より便利に「腕にかける」という本質を拡張する方法はないか?という事をデザインしてみましょう。
冒頭でデザインとは"既存のなにかの本質をリデザイン"することであるとお話しました。
このようにデザイン真髄とは、まずそのものが持つ本質を理解する所から始まります。
普段から本質を見通す眼で世界を捉えるクセを付けることで、本質を噛み砕く能力を高めていきましょう。
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