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7章 悩み・不安、ストレスを生み出しているものの正体とは?

瞑想は悩みや不安やストレスから解放してくれるものです。

では、悩みや不安やストレスを作り出しているものは何でしょうか? それが分かれば、それを手放せば、悩みや不安やストレスがなくなるということがわかります。

悩みや不安やストレスを作り出しているもの。それは私たちの思考、マインド(頭脳)です。お釈迦様の言葉を借りれば、「欲望が悩みや不安やストレスを作り出している」とおっしゃっています。だから、「それらの思考や欲望をなくしてしまえば、 悩みや苦しみもなくなる」と。

いやいや、そんなことが簡単にできれば誰も悩まないですよね。それができないから私たち凡人は悩んだり苦しんだりしているわけです。

そもそも、欲望があり、思考があるから、いろんなことを実現できたり、改善したり、より良い生活ができて、進歩できて、進化できるわけで、マインドがなければ原始生活に戻ってしまうと、私たちのマインドは考えます。

しかし実は、瞑想では、そのマインドを捨てろともなくせとも言っていません。そのマインドに気づき、それを超えることを教えているだけです。

マインドは私たちの外側の生活を快適にし、文化や文明をもたらすために不可欠で有効なものです。

しかし、その欲望やマインドが私たちを苦しめることになっているのは、そのマインドが主人になってしまっているからです。マインドの奴隷になってしまっているので、私たちはマインドに苦しめられるのです。

マインドは使うものであって、使われるものではありません。マインドを正しく使えるようになるのは、マインドと同一化しないでいることができるとき、つまり瞑想しているときです。

そういう意味では、瞑想はマインドの奴隷になっていることから解放されるようになることです。

なので、悩みや不安やストレスから解放されるためには、その悩みや不安やストレスを引き起こしているものの原因がマインドであるということを理解して気づくということです。その理解と気づきが、それを超えていくための第一歩ということになります。

瞑想はマインドの奴隷からの解放とも言えます。そうすることで、マインドによって作り出されている悩みや不安やストレスから解放されるようになっていきます。

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