小田和正はスタンド使い
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プレイリストも多くて懐かしいドラマ主題歌をまとめたリストを聴きながら時間を潰し気持ちを落ち着かせていたところ、小田和正の名曲、
「ラブストーリーは突然に」が流れた。
僕は30歳の令和の中年一年生なので、正直この曲に懐かしさは微塵も無い。なんかバラエティ番組でたまに流れるよねって印象。しかし「名前は知ってるけど内容は知らない」って言う状態は僕的に一番モヤモヤするので、改めてガッツリ聴いてみようと歌詞を眺めてみたところ、なんか妙にジョジョっぽい。
ということで今回の考察は
小田和正の名曲、「ラブストーリーは突然に」は、
あの日あの時あの場所で「君」が放つ矢に貫かれた小田和正がスタンド能力に目覚め、矢の持ち主である「君」へ一途な恋心のような忠誠心を向ける様を描いた曲である。
と仮説を立て、考察していきます。
一通り歌詞を見たところ時系列が巧妙に組まれているので、ごちゃごちゃにならないように説明できればと思います。
まずは歌い出しから
何から伝えればいいのか
分からないまま 時は流れて
浮かんでは 消えてゆく
ありふれた言葉だけ
君があんまり すてきだから
ただすなおに 好きと言えないで
多分もうすぐ 雨も止んで
二人 たそがれ
とりあえず何から説明すればいいのか、このフレーズの場面は恐らく現在です。と言うと後の説明でややこしくなるので、あえて後日談と言っておきます。
この場面では小田和正は雨のスタンド使いと戦闘中です。キャッチザレインボー的な奴と思われます。
しかしもはや敵ではない相手なのでしょう。
戦闘中にも関わらず多分共に戦っている「君」に夢中。一杯言いたいことがあるけれど、「君」の能力のせいか浮かぶ言葉は全て消されています。
小田和正は「君」に何を伝えるか考えるのを止め、そのうち雨が止んで無能力と化す敵スタンド使いをサクッと倒した後に二人でたそがれることを考えます。
あの日 あの時 あの場所で
君に会えなかったら
僕らは いつまでも
見知らぬ二人のまま
ここで二人の奇妙な出会いを思い返しています。あの日あの時あの場所で君に会った小田和正は恐らく矢に貫かれスタンド能力に目覚めたのでしょう。
ジョジョ本編で考えるならば
虹村形兆、吉良父などが例として挙げられます。
小田和正がどこで「君」に会ったかは不明ですが、とにかくかつてそこで小田和正は「君」の放った矢に貫かれスタンド能力を発現させたわけです。
誰かが甘く誘う言葉に
もう心揺れたりしないで
切ないけど そんなふうに
心は縛れない
これはまさに彼の忠誠心を表したフレーズ。
この「しないで」という言葉は標準語の場合相手に対する願望や命令になりますが、関西弁の場合では相手に断言するような言い回しになります。
せーへんでとか、しまへんでみたいな。
小田和正なりの黄金の精神を感じますね。
俺の心は縛れないッ!
《バァーーーン!》
とりあえず彼のスタンド名を
アンチェイン・ハート
と名付けましょう。
明日になれば 君をきっと
今よりもっと好きになる
そのすべてが僕の中で
時を超えてゆく
ここは小田和正の歪んだ愛が表現されている印象。
しかし、この文面にはどこか
「明日…明日にさえなれば…!!」
と言う謎の悔しみを感じます。
これは恐らく「君」のスタンド能力により小田和正は
「今日が終わらない」状態になっているのでしょう。
「今日っていつの今日よ。」とどこぞの姉ちゃんに聞かれると思うので結論を言うと「あの日、あの時」です。なんか全然答えになってないような気がするけど。
さて、それでもなお覚醒した小田和正の「君」への忠誠心は留まらず、「君との明日」を強く求めたことによって小田和正は第2の能力を発現し、時を超えるようになります。まさに「明日って今さ!」です。
即ち小田和正のスタンドは時間操作系です。
要するにこの場面は「君」と出会って間もない頃。
恐らく小田和正が発現させたスタンド能力にケツの穴につららを突っ込まれたような殺気を感じた「君」がとっさに自身の能力で彼を「時の牢獄」に閉じ込めたのでしょう。そんなことも知らず、「終わらない今日」を何日も過ごす中で自分に大いなる力を与えてくれた「君」への抑えきれない感謝の念から狂気じみた忠誠心を抱き続けた小田和正は、ある日自分の持つ行き場のない忠誠心に苛まれた事により精神の限界を迎えるも「君との明日」への渇望によってこれを乗り越え、第二の能力を発現し、時を超えます。たとえ肉体を「今日」という空間に囚われても、心までは縛れない訳です。
君のために つばさになる
君を守りつづける
やわらかく 君をつつむ
あの風になる
これは比喩的な表現とも取れますが、小田和正のスタンドのビジュアルが翼を模しているのであれば説明がつきます。まだ彼はスタンドをスタンドとして認識しておらず、自身を纏う柔らかい風というふうに捉えているのでしょう。なのでこの段階では風を操るスタンドといったところですかね。風を操れるなら雨雲も吹き飛ばせますから、やはり冒頭の雨のスタンド使いは小田和正の敵ではないですね。
そんな風を自在に操る能力を以て「君」を守ると言っているわけです。風を操る翼のスタンドであれば時も超えられそうですし、やはりそうでしょう。まさに彼は明日へ羽ばたくのです。
今 君の心が動いた
言葉止めて 肩を寄せて
僕は忘れないこの日を
君を誰にも渡さない
かつて誰一人として破ったことの無い「時の牢獄」から小田和正が脱出したことに「君」は激しく動揺しています。もはや打つ手無し、命乞いをしようにもビビっちまって声が出ません。
そんなことも知らず、「明日」に到達した小田和正は「君」と再会した喜びに愛情が溢れ出し、かつて忠誠を誓った「君」を我が妾にせんと肩から迫ります。
小田和正はこの日を忘れない。
「到達した明日」を。
そして「君」を誰にも渡さない。
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