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活発なコミュニティの特徴とは?

昨今、コミュニティというものの存在意義が再確認されてきていますが、コミュニティを作ってみたものの、なかなか活発になっていないという悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

そんな悩みを解決すべく、現在どのようなコミュニティが存在しているのか、活発に活動しているコミュニティの特徴分析をしてみたいと思います。


現代のコミュニティ事例

様々なコミュニティの特性を大まかに分類してみると以下のようになるのではないかと思います。(あくまでも個人的な見解ですので、違う分け方もあるよ!という方はぜひコメントなどいただけると嬉しいです!!!)


1、共通の社会課題ミッション実現のために業界横断で集まるコミュニティ
2、企業の事業拡大、価値創出につながる取り組みとして立ち上げたコミュニティ
3、行政が主体となって立ち上げたコミュニティ
4、共通体験をした人だけが参加できる招待制のコミュニティ
5、趣味や特定のテーマで共通点のある人が集うコミュニティ
6、企業や組織内の有志メンバーのみ条件付きで参加が可能なコミュニティ
7、著名な影響力のある人を中心にある特定のコンセプトを持って実施するオンラインサロンのようなコミュニティ



以下に、具体的なコミュニティ事例を紹介しながら特徴を分析していきたいと思います。

1、共通の社会課題ミッション実現のために業界横断で集まるコミュニティ

旅と学びの協議会
事務局であるANAHDが主体となりつつも有識者の先生方、参加企業と共同で運営を実施。旅の効用を科学的に検証すること、旅を通じて社会を変えることを共通ミッションとして目設置

シェアリングエコノミー協会
一般社団法人として企画運営、シェアエコを世の中に広めることを目的として設置

よんなな会
47都道府県の地方公務員と国家公務員をつなぐことで、日本社会全体を有機的につなげることを目的に設立

パラレルプレナー・ジャパン
パラレルキャリアを世の中に広めることを目的として設立

2、企業の事業拡大、価値創出につながる取り組みとして立ち上げたコミュニティ

another life関係者ミートアップコミュニティ
ドットライフ株式会社が主催、過去にanother lifeに掲載されている人同士の共通点をマッチングすることで掲載者間での価値創出を目的に実施

dodaキャンパスOB・OG訪問コミュニティ
学生向けにパーソルキャリアが実施

3、行政が主体となって立ち上げたコミュニティ

京都府コロナ社会対応ビジネスモデル採択者コミュニティ
京都府助成金活用企業など京都府に関係する事業を目的とする事業者間でのコミュニティ、京都府が中心となって企画し運営はコンサルディング会社が実施

経済産業省NextInnovator始動アルムナイコミュニティ
🌟⇦特にこの事例については後の章で詳細を分析します!

官民若手イノベーション論ELPIS-経済産業省
若手の課題意識を抽出し研究開発型のイノベーション施作へ提言を行うことを目指して設置


4、共通体験をした人だけが参加できる招待制のコミュニティ

・招待制スナックデルソーレコミュニティ
参加条件:過去に招待制スナックデルソーレに訪れた方であればどなたでも入っていただける

・上勝町サスティナブルツアー参加者コミュニティ
同タイミングで同プログラムに参加していたメンバーのみが参加できる

・スナックひきだし倶楽部
参加条件:過去スナックひきだしに訪れたことのある人

5、趣味や特定のテーマで共通点のある人が集うコミュニティ
この種類のコミュニティは皆様の身近にも大きいかと思いますので割愛させていただきます。

6、企業や組織内の有志メンバーのみ条件付きで参加が可能なコミュニティ

ONE JAPAN
大企業同士の横のつながり創出のために有志メンバーで企画運営を実施、参加条件は社内有志活動を行なっておりONE JAPAN加入企業社員であること

7、著名な影響力のある人を中心にある特定のコンセプトを持って実施するオンラインサロンのようなコミュニティ


「SENSE」自分らしさ探究室
「こんまり」のプロデューサーであり、夫である「Be your self」著者、川原卓巳さんの運営するオンラインコミュニティ

・西野亮廣の運営するコミュニティサロン

コンテンツファクトリー2030サロン
元フジテレビで逃走中の企画や書籍「いい企画なんて存在しない」の著者、高瀬敦也さんが中心となって立ち上げたオンラインサロン


ここまでいくつかのコミュニティ事例を分類してきましたが、単にコミュニティと言っても様々な特性、目的、運営方法があることがわかると思います。

では、理想のコミュニティとはどのようなものなのでしょうか?
誰が主体となって設立しているか?や目的はそれぞれですが、活性化しているコミュニティに共通している要素があるのではないかと思っています。

例えば、

・コミュニティメンバー間のやりとりが活発である
・参加者同士が自発的に活動(企画立案、チームメンバー募集、情報発信など)を行っている
・GIVE-GIVEの精神が引き継がれ、お互いにエンパワーし合っている

のような要素なのではないかと感じています。

現代のコミュニティ事例としてあげたものはどれも、熱量高く、ワクワクするコミュニティであることは変わりないのですが、その中でも特に、
経済産業省NextInnovator始動アルムナイコミュニティ
は熱量が高く、年数を減るごとに活動が増していると感じるので、以下にご紹介させていただけると嬉しいです。

・経産省始動とは?

以下公式HPより抜粋。
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Thinker to Doer
次世代イノベーター育成プログラム「始動Next Innovator」
〜 Thinker からDoerへ 〜

コロナウイルスの影響で、世界で急激な社会・価値観の変革が起き、新たな課題も生まれています。「始動Next Innovator」は未来を作り出す意志を持った人が、国内プログラムや米国シリコンバレープログラムで必要な知識・スキルを経験的に身につけて、1人では解決できない重要な課題の解決のため、共に刺激を受けながら、自ら挑戦=行動をし続けるイノベーターを育成します。

始動には、様々なバックグラウンドや専門性を持ち、多様な課題への問題意識を持つ参加者同士が切磋琢磨できる環境があります。すべての参加者が「自分の事業アイディア」や「ビジョン」を持って挑戦や失敗を繰り返し、その実現に向けて邁進しています。この環境に身を置くことで、粘り強く高い志を維持することができることでしょう。

さらに、これまで6年間で培ってきた始動コミュニティには約700名の「始動アルムナイ(卒業生)」がいます。彼らも事業成長をさせた起業家として、また社内での新規事業を実現した同士として、皆さんに近い立場からアドバイスをしてくれるはずです。
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以下公式HPより抜粋。
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・求める人物像
“If things are not failing, you are not innovating enough…”(Elon Musk/Tesla, SpaceX)「何も失敗ごとが起こっていないとしたら、十分にイノベーションを起こしていない証拠だ」(イーロン・マスク テスラモーターズ/スペースX)※1

現在、世界的な規模で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の長期化と、デジタルトランスフォーメーションの加速化に伴い、社会のあらゆる価値観が変化せざるを得ない状況になっています。
そんな中で既存の組織や産業の枠を超えて事業機会を見つけ出し、新たな価値を創造するために失敗を恐れず、果敢に挑戦するイノベーターがこれまで以上に求められています。
急激な社会変革が起きつつある中で、大きなビジョンを抱き、その実現に向けて既存の枠を打ち破る覚悟をして、行動=挑戦を継続する人を育成することが「始動Next innovator」の目的です。

<参加者像>
未来を作り出す意志を持つ人
社会にインパクトを与えるイノベーションを起こしたい人
個人として独創的なアイディア・プランを持っている人
好奇心と成長意欲を持つ人
自らの事業アイディアを持ち、ビジョンの実現に向けて当事者意識を持つ人
グローバルに進出する事業へ成長させるために、リソースとチャンスを得たい人
イノベーションを創出するためには、ベンチャー・大企業など様々なバックグラウンドを持つ優秀な人が互いに切磋琢磨すること。社会の課題の本質に気づき、その課題を解決する手段のために挑戦と失敗をくりかえすことで、よりダイナミックな事業を生み出すことに繋がります。またその経験から行動的スキルを習得していくことと考えています。
『ThinkerからDoerへ』考えるだけではなく、行動できるイノベーターとなれる下記のような幅広い方々の応募をお待ちしています。

<例>
ベンチャー起業家、起業家的意識を持つ経営者
大企業で新規事業を起案する意志を持つ人
研究所で事業化を目指す研究者
独立・起業を目指す人
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・URL 始動公式HP https://sido.jp/

2021年現在で始動7期となり、毎年卒業生が100人単位で排出されています。大体のコミュニティは人数規模が大きくなるにつれて、熱量が下がってしまうことが多いのですが、始動はその逆で年々熱量の高い卒業生たちが参画し、今でも活発に活動をしています。


私自身、始動のコミュニティに参加していて何がすごいと思うか?
・参加者が自ら勉強会を企画
・卒業生が進んでメンタリング企画してくれる
・卒業生自ら、応募者応援企画を提案実施
・卒業生自ら、SNS開設
 Twitter:https://twitter.com/sido_jp?s=20
 Facebookグループ:https://www.facebook.com/sido7th
・「始動卒業生には悪い人はいない」と思えるほど仲間意識を持っている



コミュニティが活性化している要因5つ(考察)
①募集時の選考条件や求める人材像が明確であり、同じ熱量の人同士が集っている

②卒業生(アルムナイ)が代々後輩にGIVE(恩送り)する風土がある

③活動期間中に自分自身の人生を変える程の大変な試練を経験しているため、始動関係者に対する仲間意識が強い

④講義中、Doerとしてのマインドセットを何度も教え込まれているため身に染み付いている

⑤事務局(WiL)の方の熱量が半端なく、卒業生同士のハブとなりFacebookなどで頻繁にアルムナイ向けに情報発信してくださっている(事務連絡などだけではない日頃の関係性)

⑥肩書きや役職に関わらず、共感から繋がるフラットな関係性

上記のような特徴を意図的に仕組みとして組み込むことができれば、参加者同士がエンパワーしあえるコミュニティを創ることができるのではないかと考えています。


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