【推しがコラボに起用されたら…?】推し活層の本音に迫る!
はじめに
推し活総研が発信する本記事のテーマは、『推しがコラボに起用されたら…?推し活層の本音に迫る!』です。
日常生活において、目にする機会が多いプロモーション方法の1つ、IP(知的財産)コラボ。
特に、「コンビニエンスストア×IP」「アパレル×IP」「飲食店×IP」など、生活に根ざした企業・商品とのコラボは、イメージがしやすいのではないでしょうか?
昨今では、VTuber・バーチャルアイドルを、実在する人間と同じように起用した事例も見受けられます。
今まで以上に可能性が広がり続けているIPコラボのプロモーションですが、
推しが起用されることに対する、推し活層の"想い"や"本音"が意外と届いていないことも…。
今回は、推し活層へのアンケート調査を通して、改めてIPコラボへの声を見ていきます。
企業の『IP起用』ファンのホンネは?
それでは早速、アンケート調査の結果を見ていきます!
普段から推し活をされている約600名の方々に「推しが企業のPR(広告やコラボ)に起用されることが嬉しいかどうか?」という質問をしてみたところ、約79%の方々が「嬉しい」と回答。
基本的には、推しの起用に対してポジティブな感情を持っている推し活層の方が多い印象です。
一方で、「どちらともいえない」「嬉しくない」と答えた割合は合わせて約20%いることが分かりました。
推しの起用に対して、無条件で嬉しい!手放しで喜べる!というわけではないようです。
では、このような「嬉しい!」「嬉しくない!」の回答には、どのような推し活層の気持ちが隠れているのでしょうか?
前段のアンケート調査を回答した約600名中、約100名に記述式で理由を聞いてみたところ、様々なキーワードが!
さらに、集まったキーワードを基に、いくつかの感情に分類をしてみました。
ポジティブな意見では、
「推しが認められる・認知が広がる」
「推しの夢が叶う」
「新しい推しの姿が見れる」
「新たな企業や商品を知れる」
「楽しめるコンテンツ量が増える」
等の声が多くあがりました。
特に「推しが認められる・認知が広がる」という"推し布教"に繋がることに喜びを感じる推し活層が多い傾向のようです。
一方で、ネガティブな意見として
「推しと企業とのイメージ乖離がある(親和性がない)」
「推しを広く知られたくない」
「安売りされる気分になる」
といった声が見られました。
やはり、推しとその商品との関連性が見えないコラボや、推し活層の参加ハードルが高いコラボについては辛口の意見が見られます。
しかし、起用理由が納得のいくものであったり、起用IPへの敬意を感じるコラボについては前向きな意見が挙がっています。
つまり、ポジティブ・ネガティブの各意見は表裏一体であり、企業側のIPコラボへの取り組み姿勢によっては、ポジティブにもネガティブにもなるのですね。
推し活総研では、上記のキーワード分類から、さらに深堀し、いくつかのポイントを発見しました!
IPコラボで押さえるべき5つのポイント
・IP×企業・商材サービスの親和性
全く推しと関連性のない、ストーリー性がない唐突な商品コラボは、推し活層にとっては「推しが利用されている」と感じるきっかけに…。
一方で、「推しのためになる」コラボに関しては歓迎の声が。
推しの夢が叶うコラボや、推しの好きな企業・ブランド・商品とのコラボ、その推ししかできないコラボ等はIPと企業との間に"関連性"や"ストーリー性"があり、推し活層としても嬉しい取り組みになります。
「なぜそのIPでコラボしなければいけないのか」「そのIPを起用する理由」を設定し、丁寧に説明することは、IPコラボのプロモーションにおいて、1番最初に心がけるべき部分であるとも言えるでしょう。
INI×洋服の青山コラボでは、プレスリリースでINIの起用理由を説明。
さらにINI本人たちが語る撮影エピソードを盛り込むなど、起用IPファンへの歩み寄りが見られます。
・IPへの敬意を持って!
1つ目とも関連しますが、起用したIPとIPファンへの"理解"も大事なポイント。
IPを取り巻くファンダムには、ファンダムそれぞれの歴史や考え、文化が存在しています。それを蔑ろにしたコラボやプロモーションを行ってしまうと、「自分の推しやファンダムをぞんざいに扱われた」という感情を持ってしまいます。
IPやファンダムへの敬意を持ち、プロモーションをすることが重要ですね。
・クリエイティブへのこだわりを持つ!
推し活層の皆さんは推しのグッズは山ほど持っています。同じ絵柄のグッズはもうお腹いっぱい…。さらに、推し活に使えるお金も限られています。
その中で、あえてコラボグッズを買いたい!という感情にするためには、「欲しくなる商品デザイン・推しのビジュアル」は、IPコラボ商品を購入する上での重要な判断ポイントになり得る可能性が高いです。
欲しくなるデザインやビジュアルとは具体的にはどんなものでしょうか?
推し活層の記述式アンケートの回答では「コラボでしか見ることができない推しが見たい」「新規書き下ろしがほしい」といった声が。
つまり、商品のデザイン・ビジュアル・プロダクトの魅力・映像作品としての魅力等、全ての条件が揃い、企業の特性を生かしたクリエイティブこそが商品のPR・推しのPRとして上手く機能すると思います。
企業PRだけでなく、推しのPRにもつながるようなIPコラボであることを望む推し活層の本音ですね…!
呪術廻戦×極楽湯のコラボでは、キャラクターたちのいつもと違う、お風呂を楽しむ姿の描きおろしグッズやメニューを展開。推し活層の新たな推し活の場として拡散されたIPコラボでした。
・参加ハードルを下げた企画作りを
推し活層は、コア〜ライト層と多岐に渡ります。
もちろん、ターゲティングが必要な場合もありますが、ごく一部の層だけを狙ったIPコラボは、他層のヘイトを生む可能性もあります。
推しへの気持ちが強い分、「自分は蚊帳の外である」「このコラボのターゲットではない」と感じてしまうと、一気に気持ちが冷め、コラボへの関心を失うだけでなく、企業・ブランドへの好感度も下降気味に。
では、具体的にどのようなコラボが"冷める"のでしょうか?
記述式アンケートの声を見ると「一部地域でしか展開してなくて参加できなかった」「グッズがランダムでお金がかかりすぎた」「運営方法に不満」等の意見が見られました。
企画への参加・商品の購入方法が分かりづらかったり、大量購入や高額商品の購入を煽りすぎたり、限られた地域だけでしか手に入らなかったり…は推し活層の満足度を下げるポイントになってしまいます。
マネタイズとしてランダムグッズの販売や、限定店舗での展開は避けられない部分でもありますが、参加ハードルが下がるよう、低価格帯商品の販売や、オンライン販売等も合わせて検討する必要がありそうです。
・"参加型"を意識した設計
「コラボ企画自体に参加するのが楽しい」の動線設計を行うことで、ファンを巻き込んだ企画として、SNSでの拡散も見込めます。
例えば、X上で指定ハッシュタグでポストして参加できるものや、スタンプラリー形式のもの、思わず写真を撮ってSNSで投稿したくなるもの等が挙げられます。
ただコラボするだけではなく、推し活層に楽しんでもらう企画作りと、推し活層に力を借りるプロモーションがIPコラボの成功のカギとなります。
紫推し×眠眠打破とのコラボ企画では、推し活層が自身の"紫推し"をSNSで投稿するキャンペーンを実施。特定IPを起用するのではなく、推し活層を巻き込んだ新たな切り口のプロモーション方法でした。
11/4は良い推しの日!
そして、推し活総研では、今まで取り組んだIPコラボの知見やファンの方々の声をいかした、新たなプロモーション活動を行う予定です!
その名も「企業さん、わたしの推しを起用して!~推しウリPROJECT2024~」。
11月04日(いい推しの日)を記念して、推し活総研では、ファンの願いを神様に届けるプロジェクトを開催します。
あなたの推しがどんな商品のプロモーションにぴったりか、その想いをX(旧Twitter)にポストしてください。
投稿してくれた方への素敵なプレゼントも検討中!
さらに、あなたの推しと企業様とのご縁を祈願して、
みんなの想いを込めた特別な絵馬を、縁結び神社に奉納するイベントも計画中です!
推しの起用がホントに叶うかも!?
詳しくは、推し活総研のポストを随時確認してみてください。
最後に
今回の記事では、ファン目線と企業目線の、2方向から見たIPコラボについてお話してきました。IPコラボの成功のエッセンスが少しでも見えたら幸いです。
推し活総研では、「もっとこういうIPコラボが見たい!」「こういうコラボグッズが欲しい!」といったファンの声を、座談会やアンケート調査を通して集めることが可能です。
推し活マーケティング・プロモーションにご興味がある法人の方は、下記アドレスまでお気軽にご連絡ください。
sara-sone@oshikatsusoken.jp
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?