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●散文、雑記、詩っぽいの。

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2023年5月の記事一覧

雑記 2023.05.23

 世界に本当に自分が1人きりでぽつんと立たされているのだと初めて知らされた夜の苛立ち。
 生きていくこと全般の虚しさにぶつかって、その夜空の化けの皮を全部切り刻んで、闇が円い空の底からとめどなくぼどぼどぼどと漏れ出てこの街を満たして全部終わりにしてしまえばいいんだというような気持ち。
 そういうのが、ぼくの「さみしい」の定義です。
 これは持っていると、とても冷たいものです。

 でも、あの人にと

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幸せな時に飲むカルピスサワーはいつもの3倍甘い。

幸せな時に飲むカルピスサワーはいつもの3倍甘い。

2014.9.21(一部改)

この救いようのなさは
自分として生きた結果であって
この救いようのなさは
誰かのせいじゃない

  それを考えて
  ゆっくり
  カルピスサワーを飲んでいる

名前もなく
言葉にもならないような何か大事なものが
奥深くに沈んでいるような気がしている

  今日の気分は甘ったるい

幸せな時に飲むカルピスサワーはいつもの3倍甘い
炭酸のすっきりした口当たり
幸せが

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すきま。

夜の
時間と時間のすきまに
ふと忍び込んでいる傷口

それを塞ぐ血のように
じんわりと滲むもの

言葉

言葉が好きです

でもそれを
誰かに理解してもらえることはないでしょう
してほしいとも思えないし

みんなは

みんなは
人が好きなのでしょう

人のやさしい温もりが
自分の時間という時間を
すきまなく満たしてくれるところが
好きなのでしょう

蛙が
鳴く季節ですよね

夜が水分で満たされてい

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