悩める30代理想と現実
ここベトナムは経済発展真っただ中。
自分の意志でここに来る人の中には、大きな希望を持って来られる方にもよく出会います。 今回は、そんな中のお1人。 悩める若者。
そこそこいい大学を出て日本で就職してみたものの、自分の思い描いた人生には至らず、ここベトナムに新しい希望を見つけに来たお1人です。
自分の意志でここで働き始めると、一般的には現地採用という形が一般的であります。 現地採用というのは書いて字の如く、現地で採用されサラリーマンとして会社で働くスタイルになります。
あくまで主観で異論もあるとは思われますが、現地採用というのは、駐在員のやりたくない仕事、もしくはできない仕事をするというのが仕事内容になっている事が多いかと思われます。 何かの特技でもない限り嫌な仕事をさせられる立場になり、好待遇の駐在員と自らを比べ惨めな思いをする状況に出くわす事もあるかと思われます。 自らをプロデュースし結果を出していかなければならないという立場になります。
このことが理解できていないと、現地採用の立場からここに暮らし生活の基盤を作っていく事は中々に難しい事の様に思われます。 もちろん、食べるに困らない生活はできるでしょうが、新しい希望を持って来られた方には少々思い描いたモノとは違ったものになるのではないかと思われます。
彼は、よく
” 何とか上手くお金を作れる方法はないか ”
的な、趣旨の話をしていた事を覚えています。
何のスキルも持たず、日本でも自分の思い描く人生を歩めなかった彼が、希望だけを持って外国に来たからといって、もちろん何も変わるはずもありませんでした。 環境が変わる事、新しい刺激を受ける事で何かが変わるきっかけが見つかる人もいるかもしれませんが、私が彼に感じていた事は
” もし本当に何かを変えたければ先ずは自分の考え方を変えた方がいい ”
彼とは気が合いよくいろんなところに遊びに行く仲になっていました。
しばらくして、彼から帰国の意思を固めたとの報告を聞いたとき、寂しくもありましたが、彼の為にはその方がいいかもと思っていました。
日本人が外国で働くとなると、日本で働くよりは難しい事も多いかと思われますが、今の自分の力を推し量るには、いい経験になるかとも思われます。
何かに、挑戦するには良い意味で未成熟な環境が整っているそんな国だと思っております。
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