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#2 一味違う私の”推し”〜推しのあり方は人それぞれ〜

こんにちは!推し活応援サービス「Oshicoco」運営チームの「オト」と申します。

早速ですが、みなさんは”推し活”って聞いたら、どんなものを思い浮かべますか?

アイドルやキャラクターなどの「推し」を愛でたり応援したりする、若い世代に広まっているもの

このようなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。もちろん、これが推し活です。ですが、私は一口に推し活と言ってもその在り方って人それぞれだと思っています。

今回は”推し活”は身近なものではない、と考えている方に特に読んでいただきたいんです。読んでいただいた後に、推し活って意外と身近なものなんだ、と思っていただけたら嬉しいです。

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いきなりですが、私が行きたい喫茶店の話をします。


今や多くの人がInstagramなどのSNSを利用していますよね。いろんな写真や情報が投稿される、そんなインスタを見ていて私が行ってみたいと思った喫茶店があります。

『コーヒーハウス シロウマ』

この喫茶店は、最近よく耳にする「インスタ映え」とは程遠いような、昔ながらの純喫茶。私がこの喫茶店を知るきっかけとなった写真は、平野紗季子さんという方の投稿でした。

彼女は、フードエッセイストとして雑誌で連載したり、本を出したり、食にまつわる言葉を綴るお仕事をしていらっしゃる方でなんですけど、この方が私の一味違う”推し”です。推しであり、尊敬する人であり、憧れの存在。2018年に放送されたセブンルールというテレビ番組を拝見してから、私は彼女の虜になりました。。。”生まれながらのごはん狂”を自称する平野さんは、お顔もとても綺麗で、何より言葉選びがすごい。

彼女流の面白く巧みな言葉遣いで、食べ物の魅力を届けてくれるんです。そんな平野さんの頭の中をのぞいてみたいと何度思ったことか。

だから私がお店を探すときは、ハッシュタグからじゃなくて、一度必ず平野さんの投稿から探すようにしています。”推し”である平野さんが行っている喫茶店ということは、きっと素敵な喫茶店に違いない。そうやって、私の中の私が、私に訴えかけるんです。笑


なんで私がそこまで平野さんに対して絶大なる信頼を置いているか、その理由は主に2つ。まず1つめは、同じ福岡県出身であることに親近感を覚えたから。高校生の頃から平野さんに憧れていた私は、上京したら絶対に平野さんの聖地巡りをする!と決めていました。笑
2つめは、食事を「食体験」と表現をしていて、

「扉の先に広がる味や空間や人が織りなす物語自体を味わうことが好きなんですよ。」

とおっしゃっていることに衝撃を受けたから。食事をそんなに広い視野で味わっている彼女に絶大なる信頼を置かずにはいられません本当に。

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(私の食体験の中心人物は喫茶店とかき氷。季節問わず「かき氷推し」をしています。こちらは私が大好きなかき氷屋さん『廚 OTONA くろぎ』の”黒蜜きなこ”です...なんて美しいフォルム...食べる前から美味しいです。写真だけでも美味しいです。)


話を戻しますが、あえて昔ながらの味のある喫茶店に行くこと、これすっごくかっこいいと思ってて。喫茶店には流行りのカフェがもつ素敵な部分とは違う何か別の特別な魅力を内包していると思うんです。なんでかって、それはもちろん”推し”の影響です。平野さんの「喫茶店は夢だ」という言葉が脳裏に焼き付いているから。これほんと好きな言葉。

喫茶店は夢だ。窓際で町並みを見ながら一人静かにコーヒーを飲んだり、時にはお店のおじいちゃんおばあちゃんとお話ししたりする。今まで何軒も、閉店してしまったお気に入りの喫茶店があったけど、そんな経験があるからこそお店に行けることの幸せ、貴重さをより感じる。そして、また出会える嬉しさがある。都会の流行りのカフェでは感じることのできない感情を、実家のような安心感を、喫茶店では感じることができると思うんです。


平野さんの投稿の位置情報をクリックすると出てくる『コーヒーハウス シロウマ』の写真。これ他の喫茶店の写真とはちょっと違います。一般的なカフェ・喫茶店って、あまり有名ではないとしても、下にスクロールするとズラーッとそのお店の料理や外観・内観などの写真が出て来ますよね。でも、『コーヒーハウス シロクマ』の場合、31枚しか投稿されてない。たったワンスクロール分。これが逆に私にとってすっごい魅力的だったんですよね...

私の尊敬するある方が、

「その瞬間を切り取ったものほど、タイムレスなもの。元ネタをオマージュするっていうのが歌舞伎とかにもあるけど、それをわかっている人だけが面白いみたいな伝統芸能みたいなものが、タイムレスでシンプルで強い」

みたいなこと言ってたっけ。関係ないかもだけど、この話をしていたらふと思い出しました。^^;


平野さんの投稿のコメント欄には、「この喫茶店のドリンクは、自分で炭酸を注ぎ足しながら甘さを調節する」という言葉があって。他のお店ではなかなか見かけない粋な計らいがとても魅力的!って思いません、?ドリンクだけじゃなくって、炭酸の瓶も一緒に写真にうつっている光景、なんて素敵なの、、
他にも「窓際の席の居心地がいい」という知識も得ました。これはもう早急に窓際の席に座って炭酸を注がねば。


平野さんのこの投稿は、もう1つそそられるものがあります。

『夏休み調🍋🎐A summer coffee house.』

この言葉しか添えられていないということ。はっきり言ってこの喫茶店の情報は一つも得ることができませんよね。だからこそ、自分で実際に足を運んでみようという気持ちになるんです。
投稿写真・ハッシュタグ・その投稿につけられたコメントの3つから、環境や知識の情報を得る。そして、投稿文を読んで期待を膨らませ、想像して楽しむ。1つの投稿からこんなに楽しませてくれる私の”推し”、なんて素敵なんだ〜〜かっこいいよ〜〜( ; ; )


そんな平野さん、16年間「食日記」をつけているそうで...憧れて少し前から習慣化していることがあります。それは、素敵だなと思った言葉や、雑誌・小説を読んでいて印象的だった文章などをノートに書き留めること。幼い頃から、好きだな〜素敵だな〜と思った言葉に出会ったとき、涙が出そうになることがあって。キラキラしたものに感じて、なのになんとも言えない気持ちになるんです、今でもずっとそうなんですけどなんなんでしょうかこれ一体(^^;
「こんな言葉に出会えて嬉しい、自分の宝箱にしまいたい」って思うんですけど、言葉だから宝箱にはしまえないじゃないですか笑だから悲しくなる。でも、1つのノートに書き留めていけばそれはモノになるから宝箱にしまえるじゃん!って平野さんに気づかせてもらったんです。やってる方も多いとは思いますが、昔の私は自分の力では気づけませんでした笑

「50年代のレコードは50年代のプレイヤーで再生されることを想定してるから、50年代のもので聴くべき」

と、私のノートに書き留めてありますが、確かにそうだとは思います。涙が出るほどの衝撃を受けた言葉たちでも、ノートに書き留めたものを見返した時は、その当時と同じ感動は味わえませんし。でも、感動した瞬間に書き留めることで、筆圧が濃いとか薄いとか、丁寧だとか殴り書きだとか、そういったもので当時の意図を汲み取れるとも思います。それもまた違った良さがあっていいなぁって。

1つわがままをいうとしたら、その言葉を生み出した人になってその言葉を発してみたいですね。何いってるの?って感じだけど、時々思うんですよね~、「いいなぁ羨ましいなぁ、やっぱり主観的体験の方が勝つよな、、」って。でも、どっちが勝つとかじゃないよ、どっちも違う良さがあるよ!って自分に言い聞かせています笑

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(この写真は『あろうむ』さんでいただいたモーニング。夢の具現化の中でいただくモーニングが美味しいのはもちろん、お店の方の言葉遣いが素晴らしくて、、、その言葉遣いに感動した気持ちを丁寧にノートに収めてあります。笑)


たくさん語らせていただきましたが、推しのあり方、推し活の仕方って本当に人それぞれで。それを伝えられたらなぁと思ったのが、今こうして筆を走らせている動機です。
少しでも伝わっていたら嬉しいな♡


最後に、平野さんの言葉で、好きな言葉を紹介させてください。

『綺麗な夕日がいつの間にか沈んでいくように、おにぎりは両手からなくなっていく』

...すごくないですか?おにぎりを食べてなくなっていく様子をこんなに綺麗な言葉で表現するんです、私の推し、、、尊いよ、言葉も存在も尊いよ〜〜〜〜( ; ; )

推しの存在は本当にありがたいです、全ての推しにありがとう。みんな、自由に好きに推し活しよう!!


ぜひこちらもご覧になってください😌


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