ジル・サンダー、ミニマルを追求した歴代デザイナー
こんにちは!
健太です。
今回は、春先に最適なコットンリネン生地を使ったパジャマセットを出したことがニュースにもなったジル・サンダーを紹介していきます。
ミニマリズムのパイオニアとも言われるブランドは、どのように構築されていったのでしょうか?
■セレクトショップからのスタート
ブランドの歴史は、ニューヨークでファッションジャーナリストとして活動していたジル・サンダーが1968年にドイツでセレクトショップを開業したところからスタートします。
セレクトショップのオリジナルアイテムとして扱っていたワードローブは70年代になると評価は高まり、華やかなデザインが主流だったパリではなかなか受け入れられませんでしたが、ミラノコレクションも通じて世間に認められていきました。
しかし、プラダグループの傘下に入った後、経営陣と衝突したジル・サンダーは経営が難化していきます。
■苦境を支えたデザイナー
そんな中、ファッション界の異端児ラフ・シモンズがクリエイティブディレクターとして就任します。
同郷のマルジェラに影響を受けているベルギーのデザイナーですが、ジル・サンダーではメンズコレクションを展開したり、レディースウェアの普及ラインである「ジル・サンダーネイビー」を創設するなど、商業的に成功させました。
現在ではルーシー&ルークのメイヤー夫妻がジル・サンダーを更に発展させています。
ルーシーはルイヴィトンやディオール、ルークはSupremeで経験を積んでおり、二人のデザインは今最も注目を浴びているブランドの一つです。
■おわりに
ジル・サンダーのスッキリしたシルエットは春と非常に相性が良いですね。
上質な素材を使ったデザインは普遍的で時代を超えて今後も愛され続けていくでしょう。
次回はイタリアのゴージャスなモードブランドの一つ、ヴェルサーチェを紹介していきます。
それではまた!
服部 健太
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