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日本とコスタリカ

コスタリカと言う国を、皆さんはご存じだろうか。
わたしが知ったきっかけは、伊藤千尋さんと言う,朝日新聞記者(※定年を経て、被再雇用の立場にある方)の著した1冊の本との出会いだった(『活憲の時代 コスタリカから9条へ』)。

note-伊藤千尋さんの著作本20200606

アフリカの沖なのに、カナリア諸島には日本の憲法9条の記念碑があるという話や、3つの戦争を終わらせたコスタリカのアリアス大統領が考えたこと、「社会を発展させるには、教育にお金を使うこと」と言う話を知れた。

note-アフリカの9条の碑20200606

         ※アフリカのカナリア諸島にある9条碑👆

日本と同じ平和憲法をつくったコスタリカでは、軍事費を教育費に回し、「兵士の数だけ教師を」を合言葉に、小学校から大学まで教育の無償化を実現。

国家予算の約3割が教育費で、医療費も無償と言う国だ。

地理としてのコスタリカ,詳細の参照はこちらにも…👇
http://www.ncm-center.co.jp/tizu/kosutarika.htm?sa=X

日本には憲法9条があるのに,ちっとも平和ではない。

また、日本国憲法第25条には国民一人ひとりに「健康で文化的な最低限のくらしを生きる権利」が保障される――と、高らかに謳われているにも関わらず、生活保護の人は今,1人あたり10万円以下の生活を強いられている。

そんな日本よりも,ずっと幸せ度の高いコスタリカの国↓

も、ご多分に盛れず,コロナ禍に見回れているようだ。

このことは、足立力也さんと言う,コスタリカ研究者から知った。👇


コスタリカの国の制度としては、皆保険制度があり,この点でも日本と酷似している。

制度名は「コスタリカ社会保障金庫」と言って、これまた日本と同じく無保険者はいるらしく、1割ほどの存在が見込まれているそうだが、彼らが治療を拒否されたり、治療代を請求されたりしないのだそうな(※明らかにお金を持っている場合は別)。

つまり、福祉や医療がそこまで徹底・充実しているとは――と言った強い印象が、そこにはある。

恐れ入った!

日本の福祉なんて、福祉とは言えないとつくづく感じる。

医療に関しては、「エバイス」と呼ばれる,コミュニティー単位のクリニックがあり、どんな過疎地にも医療機関が備わっている。

その代わりにその,エバイスでは簡易な診断や治療しかできないので、それ以上の高度な医療技術を求めるならば、結局は首都圏の大規模総合病院に行かないといけない。

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コスタリカのコロナ事情では、検査体制が180件で限界だったところを、検査キットと人員を増やし、早期に600迄強化したようだ。

これは従来からの3倍以上!

しかし日本はと言えば、安倍氏の口先作戦は全く功を奏さなかったし、新自由主義経済を標榜する日本の政策自体が徐々に,保健所を少なくしていしまった結果、人員を増やそうにも増やせなかった,今回の保健所態勢。

今後,このことを日本政府は教訓として、政策に反映する気が果たして,あるのかどうか…。

note-保健所画像20200606

コスタリカ事情の話を続けると、国立リハビリセンターを10日ほどで丸ごと改装し、人工呼吸器などを搬入して、COVID-19患者専用の集中隔離入院施設に造り替えたとも言う。

こちらも、日本国が見習わないといけない点だろう。

コスタリカではマスコミも、自宅隔離の具体的な方法を事細かに報道していたと言う。

自宅隔離の方法…日本にいる皆さんは、ご存じだろうか?

わたしも知らないし、知りたいと,とても興味が湧いた。

国立病院のドクターが、自宅の一室で患者を隔離するシミュレーションを実演していたのだそうな。

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最後に,コスタリカは、例えば韓国のようにただひたすら検査をして来た訳ではなく、これまでに検査をした人の数は約1万人で,人工の0.2%だとも。

あくまで「症状が出た人」のみと言う点でも、日本と共通する。

その他,圧倒的大多数はひたすら「ステイホームと手洗い大作戦?」だったそうだ。

それでも、仕事がなくなりそうなところを乗り越えようとする市民一人ひとりの意識の底には、軍隊を持たないコスタリカ=丸腰国家に対する強い愛国心があるらしい。

日本では愛国心と言うと,やたら右翼や安倍氏が口にしていた言葉だ。

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その安倍氏が口にしていた当初,わたしはとても強く、違和感を抱いていた。

愛国心――それは、国民に強要するモノではなく、国の政策が真に国民に対して保護的だったり、人権擁護的な立場でしっかり施策に組み込まれたりしたら,おのずと母国に対して愛が湧くだろう。

けれど、失策や無策ばかりの国では愛国心なんて湧かないし、愛せよと強要されたくもないと思っているのが、わたしの本音だ。

まぁ,それはともかくとして、コスタリカの人々の愛国心は日本とは根本的に、質やレベルが違う。

このコロナ禍を国中のみんなで乗り切ることが、「丸腰国家」としてのあるべき,社会像であることの証明となり得るからだ。

「軍隊をすて、教育や医療、福祉に投資してきたからこそ、このパンデミックも他国より少ない被害で乗り越えられた」ということの【象徴】なのだ。

それが、その成果が誇りでもあるかのようだ。

日本の「いのちより経済」と言った,露骨なまでの政策は一切なく、コスタリカに住む市民ひとり一人が平和と健康やしあわせ等々を追求してやまない,国家のありようを付託し、信頼している証だと、うらやましく感じた。

だからこそ,コスタリカの幸福度ランキングで第7位に輝く理由は、そこにあるのではないだろうか…。

ここらで日本もアメリカさんの言いなりで言い値の、軍事費,ミサイル購入などをするのではなしに軍備にかかるお金を削減し、NATOから撤退するくらいの勇気を示したらどうだろうか…。

note-ミサイルイラスト20200606

そしてその代わりに、コロナにかける予算をどうにかしなさいよ!と思う。

わたし自身,政治的にシミュレーション思考をめぐらせ、「わたしならこうしたい」と言う希望とビジョンで、胸がふくらんでいる。

いや,予算がふくらんでいる?!

でも安倍の代わりに,わたしが首相になれる訳などないが、今ただちにこの人に首相を辞めてもらい、誰かにすげ替えたい気持ちは、多かれ少なかれあるのは確かだ!

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知らないの?/自公のやること/だまし討ち!



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