時給600円で生きて行けるか?
生活保護を受けているある人は、ひと月に96,000円もらっている。
地方や生活環境や住居条件等々によって,それぞれの支給額は違って来るのを大前提にと、聞いている。
公金・税金をもらい過ぎだろ、そんなヤツは社会の厄介者で死ね、仕事探す気ないの?、仕事が出来るクセにワガママのサボり魔…等のカラクチ排外主義的な意見はごまんとあるだろうが、みんなだって受けて良い筈の保護費。
例えば交通事故で入院して、零細企業の社長からは、そんなに長いこと休業されたら、すぐにヒトが見つからないから君はもう要らん!と言われて、全治3か月の治療中に、クビ宣告され退院後に路頭に迷った人もいるだろう。
わたしたちの社会のしくみは、そう言った不測の事態にも生きられるような,ライフジャケットみたいなもので構成されているんだ。
だから、パンケーキおじさんの言説が間違っていると言って、えらく怒っている人たちがいるのは、そのことなんだよね!
あの人はまず,自助、共助、公助と主張したね(このイラストは工場長さん@Twitterより、お借り?しています💓)。
でもそれは、全く逆の順番を意図的に発したとも言われているよ。
突然、不意な問題が降りかかって不可抗力だったりしたら、助けてくれる人もいなくて、地域のコミュニティなんかに頼れなかったりでもしたら…自助も共助もヘッタクレもないでしょう?!
なので、まずは国がそのSOSに応じて個々人の復興を支えるんだよ。
勿論、あとあと体力が出て来たら,自分で立ってね♪
と言って、背中を押すのが社会と言うもの――。
そうしたあたたかい国でないようなら,お前は直ちに死んでしまえ!と言っているのも、同然だ。
そんな国に対して,愛せよと強要される愛国心なんて湧かないでしょう?
とにかく生保は、みんなの税金で賄われている。
生保を受給している人たちだって,以前は一生懸命働いて、税金を払っていた人たちなんだもんね。
よって、みんなに権利は平等にある筈だ。
しかし、自公政権では、自分たちが自由なお金の使い方をしたいばかりに、まずは自助で賄えと言うかのようにして,こうした困窮した人たちを切り捨てて、思い通りにお金を使いたがっているんだ。
そうして、日本に生きる市民のために使うよりも、自分たちがあとあとウマい汁を吸えるようなところに、投資の意味も込めて応援したりして、政治的にお金を使ってしまっているんだ。
ここでは本題に逸れるから、話を戻すと…時給600円なんかで憲法25条が謳っているような
…は、実現出来ない。
これは明らかに,憲法違反だ!!
でも今も片山さつきや、世耕自民党幹事長もTwitterなどで、生保者の悪い印象を植え付けて、生活保護申請に殺到しないように脅しをかけているだろうし、言説はそうた易くは変えないだろう。
それでもコロナ禍で、失業者等や家賃滞納で家を追い出されそうな人たちが今や,大勢いるのではないか。
でも,ないよりマシという程度の生活保護費を、この受給者の額を前提に計算すると、時給600円になってしまうのだ!!!
1日で食べる食事が3回だとしたら、栄養バランスをちゃんと考えて、毎日500円未満で生活出来るだろうか…買い弁で考えたら,まず出来ない。
セブンイレブンの日替り弁当の例で見た時、税込だとこれが530円だった。
消費税が上がっても消費税分は決して加算されないので、ずっと生活保護の支給額は変わらないことも、特筆すべきだろう。
そうして、530円を超えないよう,1日に3度の食事を取ると、1,590円がかかってしまう。
他に飲み物だって飲みたいし、時にはのど飴なんかもこんな季節になったら、欲しくなったりするだろう。
ネットでは1本ばら売りの水が30円で買えるが、送料や手数料などがかかるのと、スマホやパソコンを持つ維持費が払えるかという問題になるから、個々人の環境問題もあり、ここではネット購入は除外しよう。
町中のスーパーにわざわざ安い飲み物だけ買いに行くなんて、奇特な生保受給者がどれだけいるのかわたしは分からないが、結局飲み物は水道水で、ティーバッグのお茶を利用して、水筒を持ち歩くとしよう。
のど飴は…と見てみると、わたしの欲しいものが税込で300円だったので、300円あたりで計算したらどうだろうか…。
そうすると、1,590円+300円で1,890円かかってしまった。
歩いて行っても良いが、こんな雨の日には濡れてしまうし寒くて風邪ひきそうだしと思って、区役所に届出が必要だと言う場合,役所に行くためにバスで往復ICカードを使うと使わないとに関わらず、420円と設定する。
仮にこの想定で行くと、4,800円の日給から2,310円はゆうに使っているこの1日で、残りあと2,490円しかない。
娯楽の分野では…例えば、ネカフェでマンガを読むとかすると高つくので、図書館で雑誌を借りるとかして、工夫して凌ぐとしよう。
この状態では「まるビ」で,映画館にも行けないから、読書しないならレンタルで100円のDVDを借りることにする場合でも、DVDプレイヤーが壊れた時には当然,見られなくなるから機械を買うのは、直ぐには無理だろう。
後生大事に使わないといけないが、ストレスでイライラして,蹴っ飛ばして壊したとする。
修理費も到底出せないし、修理をする時代ではなくなってしまったし,そんな専門知識があった人なら良いが、ちなみにわたしはない。
DVDで100円使ったと仮定しても、残り2,390円ではプレイヤーは勿論買えないから、必死に貯めて買うしかない。
健康だったら,ウォーキングも兼ねてお散歩出来るが、健康を害して生保受給をした人だったら、きっとバスは常習的に利用するだろうし、時には電車を乗り継いで行かなければいけない場所もあろう。
そうした交通費等もネックだし、精神的にこのお金の中だけで生きて行くとなると、何よりも非常にストレスも溜まるだろう。
そうそう,生活費には、目に見えないような出費と言うのがいくつも出没する。
水道光熱費や、ケータイを持ち歩く場合には電話料金と言うのか,ケータイ料金と言うのか…そんなものを使えば使うほど,目に見えない空気のように、お金が出て行ってしまうのだ!!!
今日の雨天のように,室内が暗くなれば、一人でいようが二人でいようが灯りの他にも、同様の電気代がかかる。
ひとりだと,そう言う意味では効率が悪い。
そしてこれから冬に向かって、寒くなればなるほど,暖房費がかかるようになる。
水道だって使えば使うほどかかるのだが、ある程度の免除が受給者には制度として,あるらしい。
水は、ライフラインだ。
いのちの源泉だ。
だから、昔は水道代が払えないからと言っても,管の〆具合をきつくしながら、ゆっくりぽたりと一滴ずつは出るような状態で、見逃して?くれていたと、昔のことを受給者は語る。
あとは、この支給額の中では1番と言えるくらいに大きい出費として,家賃が出て行ってしまう!
先に述べたように,スマホ代とか電気代やガス代は、使っても見える化出来ないから、この残金で賄える保証がなく,次月迄請求額にビクビクしているそうで、このことがわたしの述べた,精神衛生上良くない点だ。
以前は制度がとても緩かったらしいが、片山さつき等の政権を担う議員たちの罵詈雑言によって生活保護者は不当にも貶められ、受給していると恥ずかしいという印象操作がなされ、なかなか自分からは名乗り出る人はいない。
だから見えない部分,闇の部分が多いが、不正受給をする人たちの全体に占める割合は、0.45%に過ぎない。
それをオーバーに誇張して振り撒いた,政権を担う自民党議員の暴言は、罪が重い。
情報やデータをもっと客観視しないと,感情論と言う暴論に振り回されてはならない。
この受給者の生活費は、他にもシフトする指標となっている。
例えば、児童扶養手当や年金。
マクロ経済スライドと言うことが挙げられ、物価指数によって上下されてしまう。
この生保受給者は今月、3000円近く下げられた結果、冒頭の額になってしまった。
年金額の決定も、生活保護者の受給総額を下げることにより、連動して下がってしまうそうだ。
これはわたしの憶測だが、自民党議員の圧力によって、生保受給額が下げられてしまう(消費税がここまで高くなってもお構いなしに!)という操作が起きている!!
こんなに少なくもらっている生保受給者も、これでイヤなら当然,働け!もしくは、これで生活出来ないなら,死ね!と言われているようなもので、人権も何も、あったもんじゃない。
こうして,絞るに絞られている生活保護者だが、ぐうの音も出ないようにされてしまったからか,暴動も何も起きないのがこのコロナ禍で、不思議なくらいだ…^^;
行政によって,分断されているとも言えよう。
*八王子市の例など,全くひどい職員もいるから、ウカウカ受給申請も出来ない地域もあることだろう。これは最新のものとしてヒットしたが、職員の再教育でもされたのかどうだか…👇
また例えば、認知症やガン患者やアルコール依存症などでは、家族会やいろいろと交流する場があるが、生保の場合はもっと限られていて、あるにはあるらしいが、遠くて通えないとか,利用したくても何らかの理由で制限されたりと、なきに等しい状況だ。
もっともっと,日本人は怒った方が良いと思うのだが、権利を主張すると,勘違いの自警団やヘイトのような輩からは、ワガママとか言われてしまうし,怒りのパワーも分断として、削がれているみたいな気がする。
選挙に行って、投票行為で倒すしかないのにねぇ…そのくらいの知恵も,削がれてしまうのだろうか…?
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肘痛に/さする片手も/痛み出し
(2020年10月7日分として…)
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