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タイプ別スタートアップ起業家が向き合う問い/2020/9/10 武蔵野美術大学大学院スタートアップ研究受講生むけ作成資料

一言に「スタートアップ」「起業」といっても、その目的や重視する価値指標、展開拡大手法によって、さまざまなタイプにわけられます。

わたし(おぼけん)は、Mistletoe&おせっかい社かけるの活動をつうじて、アーティスティックアントレプレナー(Artistic Entrepreneur)という新たな領域を確立していきたいと考えています。

 前回の講義でみなさんの事業アイデアを伺いました。そのうえで、みなさんに、ビジネスアントレプレナー、ソーシャルアントレプレナー、アーティスティックアントレプレナーの違いを端的に感じてもらう方法はないかな?と自問自答しております。

今回は、その一つの側面として、各タイプの起業家が、それぞれ創業準備期に投げかけられる「問い」の違いを紹介します。以下が一覧表です。

タイプ別スタートアップ起業家がむきあう問い

(見づらいかもしれないので、希望される方には、別途PDFファイル共有します。)

あくまで、私自身の各業界での実務経験をもとに整理しております。が、それゆえに本質はついていると考えています。

さて、上記を見ていただけばわかりますが、最終的にプロトタイピング段階に入る前の問いはどれも同じです。それらは「HOW」を問うています。

ただ、大きな違いは、それぞれ最初に投げかけられる問いが異なる点ですね。

(あくまで個人的な感覚ですが)ビジネス領域では「誰のどんな困りごとをどう解決するのか?」のHOWを聞かれます。それがイケてれば、とりあえず出資、融資の入り口にたてます。

ソーシャル領域では、それだけではたりません。そのまえに、「(WHY)そもそもなぜ?」「(WHAT)そもそも何をすべきか?」を問われます。当然ですが、問題状況の改善や解決を目的としていますので、何を問題として捉えているのか?がキモになるからです。なお、ここで問われるWHYやWHATの主語は「社会(Society)」「未来(future)」「顧客(Target)」などであることに気づいてください。

そのうえでアーティスティックアントレプレナーが増えることを願う私達は「WHAT Do you love to do?」「What is your question?」「Why do you want to do it ?」などを聞きます。ここで問うWHYとWHATの主語はYou(アナタ自身)です。この点が、大きな違いです。

この「創業期に向き合う問い」の違いの影響は莫大ですので、侮れません。

あなたが起業する主たる目的が「経済的な価値の最大化」であれば、ビジネススタートアップとしての問いに集中して向き合える環境を探す必要があります。

あなたの主たる目的が「社会(ひろく他者)の課題状況の改善、問題解決」であれば、ソーシャルスタートアップとしての問に集中できる環境に身を置くのが有効だと思います。

もし、あなたの主たる目的が「自らの創造性の最大化」にあるのであれば、上記2つの環境は「責任」「義務」「依存」「正義」などを用いた、あなたの枷(かせ)となります。

繰り返しますが、どの目的にも有用性はあります。また、もちろん「問い」そのものにも「良い」「悪い」という優劣はありません。

そのうえで重要なのは、アナタ自身にあった、目的、目標、規模、やり方、を見極めること。そして、それにむけて適切な問いに向き合うことだと考えています。

まぁ、詳しく知りたい人がいれば、今後の講義で話をする機会があれば、話しますし、10月からのムサビ全学対象の創業支援プログラムでは、その観点から、問いかけをしていきます。

以上

2020/09/10  おぼけん


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