見出し画像

言葉は切り取らずに受け取ろう

例えば政治家は、発言に責任が求められます。失言をすると、それが大きく取り上げられ、下手をするの辞職に追い込まれたりします。政治家だけでなく芸能人や著名人の言葉も、報道される際には、「一部だけを切り取って報道する」ということが常態化しています。

文脈次第で正反対になるのが言葉というもの

言葉には、文脈というものがあります。前後の内容次第で、特定の言葉も正反対になることもあります。文脈を無視した言葉には価値がありません。

にもかかわらず、特定の意味合いだけを助長して伝えたり、鮮烈な意味合いのように印象づけたりするために、発言の一部だけを恣意的に切り取って報道されることが当たり前のように行われています。

真実ではなく、謝った意味合いで報道するのです。報道機関の人たちは「知る権利」だとか「表現の自由」だとか、そういうことを言う人たちも多いですが、恣意的に歪曲させて報道するのは、もう報道ですありません。

文脈も分からないアホな大衆だと思われている

テレビも雑誌もネットメディアも、そうした歪曲報道を平気でしています。

文脈が分からないように編集し、一部だけを繰り返し流し、わけのわからないコメンテーターが好き勝手なことを言っています。これではもう、何について話しているのかさえ定かではありません。

本来なら、発言の前後をすべて放送し、内容を整理して分かりやすく伝え、その上でコメンテーターや視聴者の意見を募るべきです。それをしないのは、視聴者を文脈も分からないアホだと見なしているからなのでしょう。

自分の話をちゃんと聞いてほしいなら

真実を伝えるよりも、数字(視聴率、アクセス数、再生回数など)を取れればいいというのは、報道ではなく商売です。確信犯であるだけに、業の深い行いだと思います。

ある内容のことを伝えるには相応の文脈と言葉数が必要です。あなたは、伝えたいことがあって話しているときに、全体をよく聞かずに一部の言葉だけ聞いてほしいですか。僕は嫌です。話はちゃんと聞いてほしいと思います。

自分がちゃんと文脈と共に話を聞いてほしいなら、相手の話もちゃんと聞く必要があります。恣意的に歪曲した報道をする報道機関、記者、番組、その番組の出演者、それを放送した放送局などを、ちゃんと覚えていて、そこから距離を置くことも、必要なのではないでしょうか。

声のメディアstand.fmでは、同じテーマを音声でお楽しみいただけます。この内容が気に入ったら、ぜひこちらをどうぞ。無料メルマガ『冒険と灯台』もおすすめいたします。


コンテンツが役立った!共感した!という方は、よろしければサポートをお願いします。大変励みになります。noteでの情報発信のために、大切に使わせていただきます。ありがとうございます。