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譲れないほど大事なものって

「迷うようなことは結局大したことじゃなかったんだって思うようにしてるよ」「譲れないほど大事なものってそんなにたくさんないでしょ」

社会人になってある人生の分岐点にいた私は、高松美咲さんの漫画「スキップとローファー」のこのセリフを読んではっとした。
譲れないものって何だろう…とぼんやり思った。
新卒の就活の時内省して見つけた自分の軸は、社会の荒波に揉まれていく内に「理屈立てて話すことはできるけど、体裁上のもの」になっていた。

今ならはっきり言える。「心身の健康」だ。
どういう状況なら自分は心身共に健康でいられるか、それが譲れないものだ。お金然り、人間関係然り、仕事然り。

豊かになって自己実現が重視される時代になろうと、健康でいられる保証が無条件にあるわけない。
幸いにも私は健康でいられる選択をして、健康に生きていられている。

現代のZ世代は好きを仕事にしようという世間の波に疲れているとニュースで聞いて、この漫画の一説を読んだ時のことを思い出した。
好きを仕事にとか、挑戦とか成長とかが悪いわけじゃないと思うけれど、それで本当に自分が健康でいられるのかを、まず私は大事にしたいと思う。

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