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優しい言葉だけ覚えればいい(第八次)

ワクチンを打って、少し熱が出ている。肩と首にかけて倦怠感を感じながら、この文を書いている。
体調を崩すのは4月ころに一度気管支炎になって以来。なんだか体調が悪いときは、部屋の空気も淀んでいるようで、早く外の空気を吸いたい気持ちになる。元気な時は外に出ないのに。

保重
お大事に

「大事」に「お」をつけると、見舞いの意味を持つようになったのは、いつ頃からなんだろう。丁寧にするための「お」が付くと別の意味になってしまうのは、なんだか面白い。「お大事」だけでは意味が伝わらない。
「疲れ」に「お」をつけて、さらに「様」までつけること。
「世話」に「お」をつけて、会ったことのない人にも感謝を伝えるところから始まる挨拶。

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別れ際の言葉として、以前に比べると「再見」よりも「保重」を使うことが増えたらしい。短いメッセージのやりとりが増えて、もともとは「請多保重」とか、もう少し丁寧だったものが短くなったそうだ。言葉はどんどん変わっていくけれど、相手を気遣う気持ちで最後を締め括る人の思いは変わらないで欲しい。

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大事にするべきなのは、体だけでなく、そういう心なのかもしれない。

新しい絵具を買ってしまいます。