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優しい言葉だけ覚えればいい(第十次)

なるべく効率よく。でも効率を最優先にすることなく。無駄な努力をせず。でも無駄を愛しつつ。
そんな両立を言葉で言うのは簡単なことだ。

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バランスを取る、なんて言葉で片付けることはなんて無責任なんだろう。バランスを取ろうと必死になることは、バランスを崩していることに等しい。大切なのは、白と黒の比率を同じにすることじゃなく、白にも黒にもなれるように常に動いていること。そのための余白をもっていること。だれもそのことを教えてくれない。失敗させてくれない。

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台湾には、細かなルールを決めない余白を許容するような適当さがある。そんな適当さを生まれつき体で覚えられたならどんなにいいだろう。白か黒か、陰か陽か、100か0か、成功か失敗か、お前か俺か。あれもこれも曖昧なまま。たったひとつの答えを探すのでなく、やってみたら?と言ってくれているような。一緒にやろうか?と言ってくれているような。

我願意在一起
一緒にいたいです。

君が悩むなら、一緒に。君が迷うなら、一緒に。
一緒にやりましょう。という世界。
批判でも対案でもなく、一緒にやりましょうという世界。失敗やミスを前提にしている世界。大丈夫な人が最初から大丈夫だったはずがない。だってぼくらは、大丈夫じゃないことを経験して、どんどん大丈夫になっていくのだから。

新しい絵具を買ってしまいます。