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ひとり占め

繋いでいた手をふりほどいて
君は走り出す


「待って」
咄嗟に出た大きな声
心配と少しの怒りが後を追う


「はい、どうぞ」
無邪気に笑う君のその
小さな手には花が一輪


思わずぎゅっと抱きしめる


君のその優しさとその愛を
いつかくる その日まで
ひとり占めにしていたい

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