見出し画像

【作品紹介21】ニホンザル@市川市動植物園

フォトコンテスト選出作品21本目は、ニホンザルです。

動物園のニホンザルの展示で、「サル山」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。大きな山や砦が設けられた場所にサルの群れを入れ、サルの行動を見せる展示場のことです。

大小規模の違いはありますが、サル山が設けられた動物園は多く、千葉県の市川市動植物園にも、立派なニホンザルのサル山があります。
群れの規模も大きく、毎年のように赤ちゃんが誕生する素晴らしいサル山です。

群れが暮らすサル山は、じゃれ合いだけでなく、ケンカも頻繁に発生し、本当ににぎやか。中でも特に活動的になるのが食事時間で、まかれるエサを我先に獲得しようとする様は、まさに争奪戦。
あちこちでドラマが生まれます。

そんな食事時間に撮影した作品を、全日本写真連盟関西本部主催の、全日本動物写真コンテストに応募しました。審査員は今森光彦さんです。

実はこのコンテストへの応募は今回で3回目。そしてこちらの作品がついに選出されました。

【2020年】第18回全日本動物写真コンテスト
一般部門:準優秀賞
タイトル:食いしん坊ですが何か?
機材:EOS 5D markⅣ EF100-400mm F4.5-5.6L ISⅡ USM

猿はエサを分け与えることはしませんので、とにかく自分のエサを確保します。そして、安全な場所へ移動し、後でゆっくり食べるのです。
この子もすでに頬袋と口の中は一杯。そして手足まで使って自分の食料を確保しています。

二足歩行になり、まるで人間のようですよね。
全身を使ってエサを確保しているので、間違いなく食いしん坊。
タイトルは「食いしん坊ですが何か?」にしました。

講評は全写連関西本部委員の方からでしたが、「食の獲得という動物の本能を活写した観察眼は秀逸」とお褒めの言葉で、とても嬉しかったです。

後日の表彰式は大阪だったので欠席しましたが、送って頂いた副賞が豪華で実用的で、思い出のコンテストとなりました。


この記事が参加している募集

最後までお読み頂き、ありがとうござるます🐵 本来自然で暮らすべき動物たちですが、飼育下でも見せる「生き生きとした姿」があります。そんな動物たちの生きた証を、少しでもお伝えしたい! 頂戴しましたサポートは、活動と動物園の動物たちのために使わせて頂きます。