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アレルギーを「細かいこと」と言い切るのが、世の中なのだろう

「細かいことは気にせずに」

この前、食のイベントの準備中に、アレルギーのことを言ったら、こう返された。
多分これが、一般社会なのだ。
だって、この発言をしたのは、医療従事者なのだから。

アレルギーは好き嫌い。

と、
取られることが、まだたくさんある。

アレルギーに関わる仕事をしていても、
「ここでアレルギーのことを言って、ややこしいやつって思われたくない」
「わたしの分で用意するって気を使うよね」
と、
思考が働く。

だから、
たいてい幹事になる。
幹事が好きなわけじゃない。
相手に気を使うより楽だから。
HSPじゃなければいいのだろうが、どうしても手間が気になるからこそ、飲み込んでしまうのだ。
だから、ランチ会などは「持ち込んでいいですか?」と声をかけることが多いのだ。


重度のアレルギーの場合、
絶対、確認が必須!

アレルギーは命に関わるから


では、軽度は?

こんなふうに、
わたしのようにナチュラルに飲み込む場合も多いだろう。

「大丈夫です、その日予定あるので💦」
と、
ふんわり断るのだ。


だから、いけない店が多い。
だから、行かない場所も多い。
付き合いの悪い人に見えるらしい。


アレルギーを細かいこと

言い切る大人を減らしたい


本気で思う。

どんな人も、等しく食べられるわけじゃない。
どんな人も、同じように食べられるわけじゃない。

好き嫌いじゃない。
配慮して? と言うしかないのが、日常だ。
「だったら来るな」と言う意見もわかる。

食べられない、
だから、交友を深める機会をなくすこともある。

理解してもらえない
だから、踏み出せない恋もある。

アレルギーがあることを、
免罪符にして
権利を主張することなんか、ほとんどないんだから。
アレルギーっ子のお母さんたちは、
「ごめんなさい」って思いで伝えてくる。

うちに相談に来るアレルギーっ子のお母さんたちで、
図々しく伝えてくる人は、
まだ見たことがない。
「大丈夫かしら?」って、
最後の最後まで信じきれずにいる。

安心して送り出したのに、
アレルギーがあるだけで、
何かあれば体調を崩してしまうこともあるってわかってるから。


理解してほしいとは言わない。
でも、考えてほしい。

だから、
わたしは、微力かもしれないし、少しずつかもしれないけど伝えていく


アレルギーは、生死に関わることだよ!ささいなことではないよ。


アレルギーは、ダメなことじゃないよ。
細かいことではないよ。


アレルギーで産まれたんだから
きっとなにか伝える役目があるんだよ。
不自由さの中から生まれるものもあるんだから。


アレルギーっ子たちが、自由にのびのび暮らせるように。
アレルギーっ子たちを育てる親御さんたちが、アレルギーでも大丈夫、と思えるように。

微力だけど踏み出すんだ。

心無い大人はたくさんいるけど、
理解ある大人もたくさんいるから。


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