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スタートアップを経営しながら育児を本格的に始めました

最近私がビジネスと同じくらいの熱量で注力していることは、育児です。
娘3人の子育てを、妻と二人三脚で取り組んでいます。
(長女は現在4歳、次女は2歳、三女は0歳)

今年1月に三女が生まれたことをきっかけに、「自分自身がまずは働き方を変えなければ」とスタートアップ経営と育児を両立する働き方に本格的にシフトしました。

本noteでは自分自身が育児を通して感じたことや、子どもを育てやすい職場環境を実現するために変えていきたいことを備忘録も兼ねてまとめてみたいと思います。

現在の1日のスケジュール


私の場合、7:00-10:00、16:00-20:00は育児に注力し、
10:00-16:00をコアタイムとして仕事を行う生活スタイルです。
育児タイムは下記のようなことをやっています。

<朝の部>
7:00 子どもを起こす
朝食、着替え、髪をくしでとく、連絡帳の記載、荷物の準備
(今まで料理は全く出来ませんでしたが、包丁でリンゴを剥けるようになりました。)
8:00 幼稚園に出発
9:00 別々の校舎に2人を届ける
9:45 帰宅

<夕方の部>
16:00 出発
17:00 子ども2人を幼稚園からお迎え
18:00 帰宅
~20:00 子どものご飯、お風呂に入る
お風呂に入りやすくするためにバスボールやスポンジを用意

基本的に出張時以外は、在宅勤務で子どもの面倒を見ながら仕事をしています。
面接の最中に子どもが乱入してきてPCのキーボードを叩きまくり、
画面がフリーズして止まったときは心が折れました。

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次女と私

また、新生児は3時間おきにミルクが必要になるのですが、面接中に節目が訪れると必ず泣き出します。

そのため、一旦中断する、もしくはミルクを作って飲ませながら面接する必要があり、赤ちゃんの口にミルクをミートさせていることを確認しながら会話を続けることもハードです。

特に新生児はミルクをしょっちゅうこぼすので、よだれかけを用意し忘れたときの先読み能力の無さを日々反省しています。

(※弊社選考を受けてくださる皆さま、ご容赦ください)

育児を通じて感じた心境の変化


経営と育児の両立を本格的にスタートして真っ先に思ったのは、「今までの感覚では働けない」という当然のことでした。

元々は「活動時間すべてを使って仕事すれば終わる」という思考で進めてきていたため、マネージャーMTGの参加、S&Mミーティングへの参加、プロダクトロードマップの作成、新プロダクトの企画、、、、全領域にわたって自分自身が手を動かしていました。

実際に育児と並行して仕事を行うと、想像以上に時間制約が大きく、
今までやってきたタスク全てをカバーすることができなくなりました。

タスクの消化不良によるストレスを抱えると同時に、「あれもこれも自分が見なければ会社が回らない」と思い込み、適切なメンバーに権限移譲をしきれていなかった未熟さを痛感しました。

育児スキルに関しては妻から「ちゃんと話を聞いて」「何も進んでないやん」と叱責をもらいつつ、「すごい、こんなに出来るようになってる」などのたまに出る賛辞に喜びを感じることも。

その過程で「何よりこれは自分を変える良い機会なので、自分であれこれやる働き方をやめよう」と決意しました。

育児との両立を前提とした働き方へ


そこで、育児との両立を前提に自分自身の働き方を変えるため、そして常に山田が判断しなくても会社として正しい意思決定ができる体制に整えるために、一つのルールを自分に課しました。

「自分がやる必要のない会議・タスクをすべてやめる」

至ってシンプルです。

実際、取締役会や1on1など私が出席しなければならない会議を除いて、
各チームの定例会議にはほとんど参加していません。
コアタイムは基本的に採用活動に注力しており、商談への参加は月1回あるかないかです。

中には「資金調達直後の今のタイミングで育児との両立って本当に大丈夫ですか、、、?」という反応で驚かれたこともありました。

実は自分自身でも内心焦っていたのですが、マネージャーやリーダーへの権限移譲を進め、結果的にとても楽になりました。
(本当にメンバーの皆さんに助けられています。)

肝心の数字はどうかというと、現時点でYonY300%を余裕のある状態で達成しています。自分ひとりでできることはごく限られたものでしかないと痛感しました。

個々のライフスタイルに合わせた働き方で活躍できる職場環境をつくりたい


決して今の私は育児をやり切っているといえるほどではありませんが、自らの子育て経験を通して「メンバーが活動時間・体力すべてを仕事に費やせる」前提で組織をつくってしまうととてもワークしきれないですし、会社としての成長も頭打ちになると実感しました。

弊社は社員の半数以上が結婚しており、子どもがいるメンバーも全体の30%程度を占めています。

個々のライフスタイルに合わせた働き方でメンバーが活躍できる土壌をつくるために、今、会社として取り組みたいことの一例を記したいと思います。

・仕事の任せ方
時間の制約が強くなる前提に立ち、その前提であっても少し余裕のあるタスク設計を実行。本人の申告だけではなく、上司でもややゆとりのある業務ボリュームなのか確認を行います。
Micoworksの場合、個人Objectiveの数やOKR全体のストレッチの効き方をチェックします。

・本人がヘルプを出しやすい空気づくり
会社全体としての発信や1on1でのコミュニケーションスタイルを変えます。
経営チームやマネージャー自身もチームに頼ることをいとわない習慣づけで、メンバーの言いづらさをなくしていきます。

・本人からホンネを引き出す
責任感が強いメンバーほどヘルプしてほしい事項を言えないことが起こります。そして、会社としてもまだまだ改善が必要です。
上司からも会話をしやすい空気づくりや確認を入れるスタイルに変えていきます。

・子どもを持つメンバー同士のコミュニケーションタイムの設置
特に1人目の子どもを持つメンバーほど不安を抱えたり、身近に相談できる人がいなかったりと、必要以上に精神的ストレスを抱えやすい傾向にあると感じています。
部署や性別など関係なく子どもを育てる親として、お互いの悩みや他愛のない話が気軽にできる環境を用意したいと考えています。

・フルリモート&フレックスタイム制度
こちらはすでに実施済みです。
メンバーに働く場所、時間帯を強制しないことも重要に感じています。小さい子どもが風邪を引いた、幼稚園・保育園がコロナで休園になった、そんなとき家で面倒をみないといけないというシチュエーションは”あるある”だと思います。

その際に出社日や業務時間が固定されていると、無理してでも働かなかればならない使命感や働けないことの罪悪感を感じやすく、その後のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があるように感じます。

他にも変えたいことがあるため、本テーマについては真剣かつ早急に取り組んで改善していきます。

プロダクトづくりと同じ熱量で相手目線に立つ


今後はプロダクトづくりと同じ熱量で「子どもを持つメンバーの働きやすさ」というテーマにも真摯に向き合っていきたいと考えています。

Micoworksでは「WOW THE CUSTOMER」というバリューを掲げていますが、これを体現するにはメンバーがコミットできる環境を提供することが必要です。

顧客が感動する価値創造を行うには、メンバーそれぞれが安心して向き合える環境がなければ実現できません。

Micoworksのメンバーが働きやすさを感じ、「WOW THE CUSTOMER」を大いに体現してもらうためにも、今後Micoworksに参画いただく方々にポジティブなギャップを提供するためにも、働き方改革を推進したいと考えています。

以上、自身への約束の意も込めたnoteでした。

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