山田修 | Osamu Yamada

Micoworks株式会社社長です。 LINEを活用した顧客コミュニケーションツール『…

山田修 | Osamu Yamada

Micoworks株式会社社長です。 LINEを活用した顧客コミュニケーションツール『MicoCloud』を提供しています。経営、プロダクト、マーケットなど、最近の興味・関心を発信していければと思います。 よろしくお願いします。

最近の記事

シリーズB 35億円の資金調達に寄せて

今回Micoworks株式会社はVertex Growthをリード投資家として、ジャフコグループ、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、および既存投資家(ALL STAR SAAS FUND、Eight Roads Ventures Japan)を引受先とした第三者割当増資によって、総額約35億円を調達しました。 弊社の可能性を信じ、投資を決めてくださった新規投資家の皆さま、ここまでとても献身的にサポートをしてくださっている既存投資家の皆さま

    • グレードのフルオープン化に舵をきった理由

      こんにちは、Micoworksの山田です。 まず初めに先日公開した過去の失敗に関する記事に、多くの反響をいただけたことに感謝申し上げます。 前回に続き決して誇れる話ではありませんが、今回は「評価制度の改定とグレードのフルオープン化」をテーマに取り上げたいと思います。 ※経営陣の刷新に伴い、直近、評価制度について大きな改定をしております。あくまで過去のMicoworksとしてご認識ください。 はじめに Micoworksではグレードのフルオープン化を決定し、2022年7

      • 1億円を投資した、プロダクトリニューアルが失敗に終わった理由

        こんにちは。Micoworks代表の山田と申します。 私はこれまでに10年ほど会社を経営させていただいておりますが、多くの失敗をしてきています。 その中でも投資額として最も大きかった失敗が「採用管理システムのリニューアルプロダクトを潰してしまったこと」でした。 2,3年ほど前の話になりますが、リリースまでに1億円程度を投下しておりお金の損失はもちろんですが、BizやCSメンバーも多大なリソースを費やし、会社の成長を失速させてしまいました。 当時は「この時間を丸々Mico

        • スタートアップが最短で最大の成果を出すための思考法〜真因と事象の見極め〜

          こんにちは、Micoworksの山田です。 今回は日々業務を行う中で自分自身が強く意識している「真因と事象」をテーマに、noteを記したいと思います。 大前提として、スタートアップはリソースが限られた中で事業成長をしなければなりません。日々乗り越えていけねばならない壁や、解決すべき課題も山積みです。 そのような環境下でありがちなのは、 ・解決すべきと思っていた課題が間違っている ・方向性は間違ってないが、最速で最大の成果を出すためには遠回りである というものです。 解

        シリーズB 35億円の資金調達に寄せて

          OKRを導入したら、ARR300%超の成長と27名の採用を達成できた話

          こんにちは、Micoworksの山田と申します。 今回はOKRの運用についてnoteに記したいと思います。 Micoworksでは直近のクオーター(2022年1月~ 3月)で、過去最高の成果を出すことができました。 たとえば、 ・ARR 300%超の成長維持 ・サービス月次継続率99.5%以上 ・CxO候補、マネージャー候補を含む27名の新規採用 ・メディアからの取材・記事掲載10回以上 もちろん様々な要因があると感じますが、特に大きかったのは「今年1月から全社の目標管

          OKRを導入したら、ARR300%超の成長と27名の採用を達成できた話

          スタートアップを経営しながら育児を本格的に始めました

          最近私がビジネスと同じくらいの熱量で注力していることは、育児です。 娘3人の子育てを、妻と二人三脚で取り組んでいます。 (長女は現在4歳、次女は2歳、三女は0歳) 今年1月に三女が生まれたことをきっかけに、「自分自身がまずは働き方を変えなければ」とスタートアップ経営と育児を両立する働き方に本格的にシフトしました。 本noteでは自分自身が育児を通して感じたことや、子どもを育てやすい職場環境を実現するために変えていきたいことを備忘録も兼ねてまとめてみたいと思います。 現在

          スタートアップを経営しながら育児を本格的に始めました

          平凡なことを非凡にやり切る

          「平凡なことを非凡にやり切る」 私自身が生きていく中で強く意識していることです。 そして、Micoworksのメンバー全員で体現したいと思っていることでもあります。 もしかすると「令和の時代に昭和っぽいことを言うなあ」と思われるかもしれませんが、(ちなみに私は平成生まれです)社会で必要とされる人、会社であるためにとても重要なことだと考えています。 平凡なことをやり切れなかった高校時代 きっかけは高校時代です。当時の私は、ラグビーに没頭するスポーツ少年でした。チームの監督は

          平凡なことを非凡にやり切る

          MICO VALUEに込めた想い 〜すべての顧客が感動する価値創造に向き合う〜

          MICO VALUE策定の最大の理由は「会社、各メンバーの意思決定基準を揃えるため」 今回はMICO VALUE(=コアバリュー)について説明させてください。 まずは、どうしてMICO VALUEを設定したのかについてです。 最大の理由は「会社、各メンバーの意思決定基準を揃えるため」です。 これまでのMicoworksも3つのコアバリューを掲げていましたが、それぞれの意味合いが独立しており、日々の意思決定やアクションが向かうべき方向に紐付ききっていない感覚がありました。

          MICO VALUEに込めた想い 〜すべての顧客が感動する価値創造に向き合う〜

          「ワンプロダクトか、複数プロダクトの展開か」判断するための3つの問い

          先日発表した、約12億円のシリーズA資金調達への反響が大きかったこともあり、「事業売却のジャッジが出来てすごいね」や「どんな軸で判断したのか教えてほしい」など色々な声をいただきました。 元来、私自身は、色々なことに興味を持つタイプのようで、困っている人がイメージできるものはすぐに事業化したくなってしまいます。 そのため、昨年までのMicoworksは ・創業3期目から3プロダクト運営体制 ・それぞれが独立したプロダクトでチームはバラバラ ・そのうち2事業がSaaS とい

          「ワンプロダクトか、複数プロダクトの展開か」判断するための3つの問い

          シリーズA12億円の調達と、Micoworksのこれから

          この度、ALL STAR SAAS FUND、Eight Roads Ventures Japanの2社から、総額12億円の資金調達を実施しております。 顧客体験のパーソナライズを実現するマーケティングSaaSスタートアップ「Micoworks」がシリーズAで約12億円の資金を調達 今回の調達は、今後Micoworksが我々のバリューである「WOW THE CUSTOMER」を体現し、アジアNo.1を本気で目指していくための第一歩です。地に足のついた経営を心掛けつつも、関

          シリーズA12億円の調達と、Micoworksのこれから

          事業の「選択と集中」を決断するまで

          私たちは現在、「LINE」を活用したBtoC企業向けの顧客コミュニケーションツール「MicoCloud」を提供しています。 BtoC事業者がLINEを通じてユーザーとつながることで、オンラインでの顧客コミュニケーション体制の構築を実現し、LINE上で行われるマーケティング活動の全てをサポートするサービスです。 今ではマーケティング領域でSaaSプロダクトを展開する私たちですが、これまでは今とは全く異なるHR領域サービスを運営していました。それぞれの事業の年間売上は1億円を

          事業の「選択と集中」を決断するまで