「バイクはバカにしか乗れん！そう、お前はバカだからバイクに乗る資格がある！」――2023/1/8

バイクに乗らないあなたは、
デメリットに対して正常な判断ができる人です。

あなたが思いつくバイクに乗らない理由は、
たぶんほぼ全て反論の余地が無い正論です。

それほどにバイクとは、
あまりにデメリットが多い。
そして、メリットは言語化が非常に難しい。
とても人様に勧められるものではない。

でもあえて今日は、
どうにか語彙を絞り出して
なぜバイクに乗っているのかを言葉で説明してみようと思う。

念押しだけど、
これはバイクに乗ることを
推奨したくて言っているわけでは無い。

「自分はこういう考えのもとバイクに乗っているよ」という、
3年間バイクに乗っただけのビギナーが書いた
一方的なポエムである。

あと、記事タイトルの通り、恩紗ちゃん派なので
YAMAHAのバイクに乗ってます。

何故バイクに乗るか①
もったいなくない？と思った

例えば、あなたの友人が千葉県の舞浜に住んでいたとしよう。

そしてその人が、「ディズニーランド」と「ディズニーシー」に徒歩で行ける距離に住んでいるのに、「一度も行ったことが無い」と言っていたら。

「そんなに近いのに？」
「一度くらい行ってみればいいのに」

…と思わないだろうか。

つまり、そんな(恵まれている)環境に住んでいるのに、「もったいない」と感じるのではないだろうか。

日本に住んでいてバイクに興味を持たないのはそれに近いとおもう。

この狭い国に、世界に誇れるバイクメーカーが複数ある。(そのうち1社は、誇張ではなく、ほんとの世界一のシェア)

世界でトップレベルのバイク産業大国といえる日本。
その道路に、一体どれだけのバイクが走っている？

全然、走ってない。
1日に見かけるバイクの台数は、数えられる程度。

世界が羨むバイク産業大国なのに、
そこに住んでる人達が、
「うるさくて迷惑な不良の乗り物」や
「スピードが速くて、危険な乗り物」という
思い込みだけを前提にして、乗ったことない人が議論していると思うと、寂しくなる。

「ディズニーランド徒歩圏内に住んでいるのに一度も入園したことが無い人」に
「どうせ子供だましでしょ？」と一蹴されているくらい寂しい気分。

「それはあなたの中のイメージに過ぎない！」と言ってやりたいけど、まぁ。水掛け論だよね。
この水は、あなたに掛けずにバイクの洗車に使います。

自分に関係ない世界だと切り捨てるのは簡単だけど、
せっかくだから、ちょっとだけ試してみたくなったという話。

何故バイクに乗るか②
ある意味、車より安全

不測の事態（自分に非がない巻き込まれ事故）のときは、車なら無傷で済む事故内容でも、バイクだと大怪我になる。
だからバイクのほうが危険というのは、誰でもわかる。

ただ、それを除けば、バイクのほうが安全かもしれない。
というより、車のほうが危険かもしれない。

バイクに乗ってから改めて車に乗ると感じることだが、
車は快適すぎる。

快適だから、感覚の鈍りが著しい。加速している実感がなく、実際の速度よりも遅く感じる。閉じた空間にいるから、あらゆる感覚が届かなくなる。

本来、時速６０kmなんて人間が出せるスピードではない。生物としての実力を大幅に超える力を扱っていることに、恐怖を感じないことがそもそもおかしい。

対して、バイクはむき身だから、常に危険を肌で察知することができる。
決して「スリルを感じるからバイクは楽しい」という頭のおかしなことを主張しているわけではない。

速度を上げることに危険を感じ、風が強いことに危険を感じ、路面の状況に危険を感じ、出かける前に天候を調べ、自分の体調に注意を払う。

生物としての実力以上の力を扱うなら、これが自然であり、あたり前。

私は数年前、車で移動する仕事をしていた。
台風が来ていても、疲れからひどい眠気を感じていても運転していた。
車は、どんな状況でも運転しようと思えば運転できてしまうのだ。

強風が吹き荒れていても、土砂降りでも、体力の限界でも。

空調の効いた快適な空間で、ふかふかな椅子に座って、アクセルに足を置くだけで、どんどん前に進んでしまう。

あまりにも車は快適すぎる。

バイクなら、そもそも１個でも悪条件があれば運転することが苦痛で苦痛でしかたないので「バイクを使わない」または「出かけない」という選択になる。そういう意味で、バイクのほうが安全と思っている。

バイクは雨だと乗れないのは当たり前だが、本来は車だって雨なら乗らないほうがいい。車の快適さは、そういう単純なことに気づけなくなる。
危険が見えなくなるように目隠しして運転することを安全とは言えない。

以上

「そういう人もいるんだな」という
サンプルとして参考にしていただければ幸いです。

まあ、御託は並べましたが一番の理由は
「バイクってなんかかっこいいよね〜」
と思うからです。

見て〜！！俺のバイク！！
なんかかっこいいよね〜！！！