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ハワイでの大学生活 その1

その2があるかは謎ですが、とりあえず楽しかった思い出を。
ハワイで大学、というと毎日ウキウキワクワクなイメージかもしれませんが正直めちゃくちゃ大変でした。その大変なお話はまたいつか。


小学生の時になぜか決めた、ハワイの大学で海洋生物を学び、卒業したらイルカと働くという夢。その目標を叶えるため突き進み、ハワイまでは辿りつきましたがなかなか実際に海の生き物と関わることはなく、教室で過ごすことがほとんど。関わることがあっても、実験室で魚類、サメ(サメも魚類ですが)、ヤギ、ブタなどの解剖程度。


その中で唯一の楽しみは海洋実習
私の大学では海洋生物学科の為にボートがあり、船長がいました。2週間に1回海に出て、実験に使うサンプルの海水や地層を持って帰ったり、海に落ちた時の訓練(と言ってもいきなり海のど真ん中に飛び込まされて浮き輪が飛んでくるのを待ち、船が救助に来てくるのをパニックせずに待つ)をしたり、ハワイ昔ながらの方法?で網を投げサカナを捕まえたり、巻き貝の分布を表にして干潟がどこまで来るのかを調査したり、色んな調査法を学びました。

船長

将来航海する時の為に海図の読み方も学びましたが、狭い上に揺れる船の中で10人ぐらいの生徒がそれぞれ海図を広げ、コンパスと定規で印をつけながら「これは教室でやった方がよくない?」と先生のいない間に生徒同士クスクス笑っていたのも懐かしいです。誰も酔わなくて何より。


そんな海洋実習の合間にイルカやクジラ、巨大クラゲやマンタに会えることも!!
そんな時はみんなワーキャー言いながら大はしゃぎ。はしゃぎすぎて帰り道に爆睡(一応授業中)w

みんな激写
結構波高い

ちょうど今の時期だったなぁということでこの記事を書いています。
ザトウクジラは半年アラスカ、もう半年をハワイや沖縄で過ごします。
アラスカが極寒の間に暖かい海に回遊してきて繁殖、子育てをする為です。
クジラさんのバカンス。ハワイではだいたい12月から3月がクジラシーズン。遅いクジラさんは4月までいたりします。

背ビレと尾ビレ
ザトウクジラの背ビレ

この日は一緒にイルカさんにも会えて大満足な日だったのを覚えています。

左上に見えるのがイルカさんの背ビレです
ハシナガイルカがスピンジャンプのサービス
ひょっこり

この日は船長の優しさで島を見て、観光気分で帰りました。

カメみたいな島

こんな感じで年に数回だけワクワクな日があります。
冷静に考えれば、一般的なビジネスなどの科目と違い、海洋生物学は世界で見てもどこの大学にでもあるわけではなく、その数少ない場所で珍しい科目をそれが有名な国(島)で勉強するということが簡単なわけがない。と小学生の自分に教えてあげたい。その分、その分野を極めたい子たちが世界中から集まる場所で自分もその一員になれたことは少し誇り。

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