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【霊視体験】オーラ鑑定に行く

 オカルトは、面白い。オカルトジャンルには要素がある。ホラー映画、実話怪談、忌地、スピリチュアルまで様々。フィクションとしても現実の問題としても、オカルトは私にとっては親しみを覚える文化だ。

 幽霊を信じるか。私は半分信じていて、半分信じていない。
 魂を信じるか。魂は信じる、信じない、ではなく、在ると思う。

 何を魂というか、「意識」と言い換え可能だろうか。意識は、簡単に、科学的に言ってしまえば、脳という人体の器官の中の電気信号と言えるだろう。しかし、魂というと、脳というよりも心臓の周辺を漂っているようなイメージが浮かびやすいだろう。心臓は命の源であり、古代アステカ文明では捧げる対象であったり、密教でいうチャクラの1つが位置する対象であったりする。
 我々が意識の上に物事を思い浮かべる前に、身体が先に動いているという、つまり、脳の電気諡号の動く前に身体が動くという、これも科学的な実験結果がある。
 脳以外の部分、この身体全体に染みているような何かが、魂であると考えている。だから、見えない部分の力、科学的にまだわかっていない生命の仕組みのような物があって、それが魂、と思う。

 魂といえば、魂は輪廻転生する。というのが宗教やスピリチュアルの言説の中にはよくある。私のこの身体を使用した人生は1回に限られるが、魂は複数回様々な肉体に宿ってきた、らしい。となると、前世が気になる。

 前世を知るには、所謂、見える人に、見てもらう他ない。
 残念ながら、私の交友関係の中に、はっきり見える人はいない。しかも、霊ではなく、前世となるとハードルはずっと上がる。

 ツテの無い中で、見える人、を、手っ取り早く探すには、まず、占い師の中から探すのが早いだろうと思った。はじめから霊媒師を探すのは困難であるし、霊について半信半疑の人間がいきなり、ホンモノを探し当て、大金を払って見てもらおう、とはならない。
 しかし、わざわざ前世を見てもらおうという人は実はそんなにいないのだろう。何故なら、占いというジャンルの中で、前世占いを前面に出している占い師は意外にも少ないことがわかったからだ。そもそも占いに行く人は、恋愛、仕事、人間関係の悩みを解消する手段として、占いに行くのであって、その方法、占いの手段については、あまり気にしてない。
 また、前世占いは、占星術やタロットや易学とは違い、手法を学習して、相手に当てはめるような枠組みが無い。完全に相手の「気」のようなものを読むことで成立するので、統計的にこうだとか、星の流れがこうだとか、何年後にこうなるだとか、そういうことが言いにくく、商売としての占いとして難易度が高いのだろう。
 それに、おそらく多くの人は、そもそも輪廻転生を信じていない。わざわざ金を払ってオカルトじみた馬鹿げたことをするより、別の現実的なことにお金を使う方が良いと考えているだろう。占いをしてもらうにしても、自分の悩みを解消する手助けとしてお金を払った方が実益はある。

 ここまでが前置きで、30分5000円で、前世、魂、オーラ鑑定ができる占い師を発見したので、実際に行ってきた。前世を主に診てもらいたかったのだが、1/3がオーラ。1/3が私の後ろに居る者の発言について、1/3が前世と魂の話だった。

 オーラの話が、私が定期的に行って落胆する、ネットでできるお遊びのパーソナリティ診断と殆ど内容が一致していた、すなわち所謂芸術家タイプで社会不適合者タイプと言われているアレだったので、その場では、そこそこ驚いていたのだが、そもそも人の雰囲気から、性格はにじみ出るものであるし、観察眼が鋭いだけとも言える。それだけでも凄いと言えば凄い。会ってから10分程度しか経っていない間に読み当ててるいるのだから。

 服装や雰囲気をもっと普段と変えていけば、例えば普段絶対しないような服装で敢えて行ってみるなどしたら、もしかしたら、違う結果になったのではと思った。これはこれでいつかやってみるつもりだ。

 それにしても、当たっていたので、占いというのはなんとなく誰にでもあてはまるようなことをいうところはあるという前提があるにしても、面白い。オーラは三層になっており、各オーラ幅の配分にも、その時のコンディションなどで、少しずつ偏りがあるとのことだった。バランスが取れている方がいいらしい。私のオーラは割合バランスがとれていたが、2層の部分が最も幅が広かった。そして、どす黒いのではないかという予想、とは逆の割合明るい色で構成されており、それぞれの色に性格が出ている、という。

 私の全てのオーラについて書いても仕方がないので、一色だけ、例として一番外側のオーラの「緑」について、孤独が割と平気、好む傾向にある。また追々アドバイスとして、自然と触れ合うのが良いとこと。もともと一人や時に複数人で公園の散歩や森林浴やトレッキングする趣味や、植物や鑑賞魚、昆虫等を家に置く趣味もあるから、当たっている。

 それぞれのオーラの特徴は、前述したとおり、私の性格とかなり合致していた。そのため、前世を見てもらうつもりが、こちらの方が面白いと思ってしまった。オーラの出ている様子をその場で色鉛筆で描いてもらったものを持ち帰らせてもらえたので、今これは、私の自宅の机の横にはっておかれていて、そうか私はこういうオーラなんだから、他のオーラの性格に合わせよう、なろう、と頑張らなくていいんだな、という癒しになっている。

 前世については、見てもらったが、5人くらいに見てもらって、被る前世のエピソードがあれば、本当かもな、という気がするため、また折を見て、前世を見れる人を探して受けてみるつもりだ。

 今回の前世の結果については、予想とはかけ離れて凡庸であった。どこかで、私のこの生きにくさのの原因の一つとして、異常な振る舞いをして無念の内に死んだ怨嗟の塊のような人間が、前世に居たのではと期待していたからなのかもしれない。そういう意味で、ある意味面白かったが、本当に大したものではない。面白くはあったので、書いておくが本当~に大したことないので、興味のある人だけ、お布施と思って、続きを読んでくれ。

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