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今感じていること

by イデア株式会社 代表取締役 羽場 一郎

イデアはデザインをコア・コンピタンスに二つのカテゴリーの仕事をしています。一つは商品開発のコンサルティング、もう一つはideacoというブランドでのオリジナルデザインのインテリア用品物販事業です。

ideacoの物販は、もう10年も前からネット販売にシフトしてきたお陰で、このコロナ禍にあってもこの3月以降直近4か月においては昨対倍に近い売上増となり、経営も経常利益率20%に近い数字を実現できています。

なぜここ数年においてネット販売にシフトを進めてきたか正直に申しますと、リアル店舗で私たちの商品をお取扱いいただけても、その製品は自分たちのブランドの製品ラインナップの中のごく一部であったという事情からです。

リアル店舗は売り場面積も限られているため、何をどのように品揃えし販売効率を高めるかの選択が勝負です。そのためにバイヤーさんが存在します。またメーカーは商品を採用いただくためにバイヤーさんに売り込みをかける営業の人材が必要になります。


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ideaco Metal Factory 5035wagon
Made in Tsubame Sanjyo


DXで市場の概念が変わる

ですが私たちは「イデアは他が真似できないデザインやモノづくり商品力で勝負する」を戦略に事業を組み立ててきましたから、過去その営業に力を入れてきませんでした。

だからそのような営業力を必要としない・売り場面積に制約を受けない・情報の発信を丁寧にできるオープンネットの新興勢力Amazonさんや、今からネットショップを立ち上げて頑張るぞとチャレンジする起業家の方をパートナーとし、事業を構築してきました。そのオープンネット化コンセプトが今の時代に適合してきたといえる状況を生んでいるのだと思います。

改めてこれから先のことを考えますと、今DXと呼ばれているデジタルテクノロジーの進展により、今まで表にはしてこなかったビジネスの裏事情や企業文化・事業理念、その活動をお知らせしていく事で、その実態に共感をいただける方々とのつながりの中で小さなコミュニティが形成されていく。そうした変化の中で市場というマクロな存在の概念が消滅していく。そんな風に僕は将来をとらえています。

ideaco イデア株式会社
1989年商品開発を支援する企画デザイン事務所として設立30年以上の歴史を持つデザインスタジオです。1998年には自らのデザインプロダクツブランドideacoを立ち上げ数々のヒット商品をプロデュース、ニューヨーク近代美術館MoMAやパリのmerciなど海外でも販売。国内外デザイン賞受賞歴多数。http://www.ideaco-web.com/

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