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#38 大阪で1番広く植わっている果樹は?【品目別の作付面積】

続いて果樹はどうでしょうか?
同じように全国のデータと比較してみます。

データがあった市町村については記事最後のエクセルから細かく見られます。


果樹の作付面積~大阪府と全国~

大阪の果樹の品目別作付面積

品目別作付面積(大阪府) 農林業センサスより

【大阪の特徴は??】
・大阪ではぶどう、温州ミカンの作付面積が全体の約75%

・2015年から2020年にかけてぶどう(2015年→2020年:-13.1%)と温州ミカン(2015年→2020年:-18.7%)の作付面積が逆転し、2020年ではぶどうが1位
→大阪で一番広く植わっている果物はぶどうです!!


は2015年から2020年にかけて面積が半減(-50.8%)している。

全国の果樹の品目別作付面積

品目別作付面積(全国) 農林業センサスより

【全国の特徴は??】
・こちらも温州ミカンの作付面積が大きく、2位はりんご。

・温州ミカンの作付面積は2015年から2020年で-15%であり、かきと共に減少率が大きい。

・ぶどうは全品目の中では一番減少率が小さい。


考えてみる

大阪府、全国ともに温州ミカンの減少率は大きく、ぶどうの減少率は比較的小さかったのはなぜかを考えてみます。

  • 温州ミカンや栗はぶどうよりも管理の手間は少ないものの、面積当たりの収益が低く、特に都市の大阪では広い面積の確保が難しいので主業として取り組む若い生産者がほとんどいないから。

  • 苗を植えてから、ぶどうの方が早く収穫でき、早期に売上が立つため、みかんよりは新たに取り組みやすい。

  • 食味もよく、高単価で、病害虫にも比較的強いシャインマスカットの台頭により、ぶどうの減少幅が抑えられている。

減少するには何かしらの経済的な原因が絡んでいます。

みなさんは、これから10年後、20年後にはどうなっていると思いますか?

単価が高くて、かつ温暖化で栽培北限も上がりそうなマンゴーが日本中で育てられるようになったりするかも!?


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