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#02【予想通り?意外?】農業者は○○代が最も多い!!~農業人口②~

【年齢別の農業者の割合】

府内の市町村別の話をする前に、もう少し農業人口について全体的な話をします。

長年に渡り、高齢化が叫ばれている農業ですが、果たして最も多いのは何歳代なのでしょうか!?

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全国の年齢別基幹的農業従事者数(2020年)

正解は・・・なんと70代!!(※2020農林業センサスの基幹的農業従事者数より)

定年後に農業を始めても、農業人口全体からすると「若い」部類になるんですね。(^^;

ちなみに2018年の農業者の平均年齢は67.8歳です。(農林水産省HPより)

過去の推移をみると、ここ30年で特に50代以下の人数が減っていることがわかります
(※2005年の調査から80代以上を分けて記載)

年齢別農業人口経年変化
全国の年齢別基幹的農業従事者数の推移

【若手農家が多い都道府県は??】

では、40代以下の割合(全国平均10.8%)が最も高い都道府県はどこでしょう??

1位:北海道(29%)
2位:東京都(16%)
3位:熊本県(15%)


28位:大阪府(8%)

1位は北海道で圧倒的です!!広大な土地で農業ビジネスを志す持つ若者が多いのかもしれません。もちろん日本一の農業地域ですので、他府県に比べ、行政支援も充実しているものと思います。

そして2位がなんと東京都です!!ビックリしました。
最近では「東京NEO-FARMERS!」という若手農家団体が注目されたり、「農業男子×総選挙」といった若手にスポットを当てた企画が実施されたりするなど、若手農家の活動が活発です!!

また3位以下には、熊本県(3位)、長崎県(5位)、宮崎県(6位)、佐賀県(9位)、福岡県(11位)など、九州地方が多数上位に見られます。(なんでだろう。九州男児パワーでしょうか)

九州の若手農家というと、農業podcast「ノウカノタネ」を配信している鶴田祐一郎さんのpodcastが面白いので、ぜひ一度聴いてみてください。

【大阪府は28位】

我らが大阪では40代以下の割合は8%で全国28位でした。(可もなく不可もなく・・・)

年齢別基幹的農業従事者数(大阪)
年齢別農業人口経年変化(大阪)

全国平均と比較して、70代、80代の割合が若干高いですが、あまり大きな差はありません。

大阪府では若手農家団体である大阪府4Hクラブが精力的に活動されているほか、
東京NEO-FARMERS!の影響を受け、2020年6月にCOOL FARMER's westが発足しています。

若い段階で農業に取り組まれる方、特に家系が農家でない人が農業を続けることは(経験していない私が言うのも何ですが)想像以上に大変です。

このような農家団体を通じて、互いに高められる仲間の輪を広げることは、農業を続ける上でとても大切なことなのだなと思います。

【今回のポイント】

高齢化が叫ばれている農業ですが、半数以上が70代という予想通り!?の衝撃的な結果でした。

そんな中、東京都で若手農家の割合が高かったのは意外でした。

このような農家団体にもう少しスポットが当てられると、若手農家の増加にもつながるかもしれませんね。

次回は「農業している女性がどれくらいいるか」に注目する予定です!

※今回の結果は「基幹的農業従事者数」の内訳です。法人で雇用されて農業をしている人も含めると若手の割合はもう少し高くなるかもしれません。

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