映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」感想 天才なロケット×小物だが天才のハイエボ×新生ガーディアンズ
ロケットの過去が悲しい。そりゃ、仲間が欲しくなるよねと。アベンジャーズだと、ソーの精神的なサポートしていたけど、かつての自分に重ねていたのかもしれない。かわいいけど悲しい生き物。自立するまでの物語。
今回のヴィランは小物感満載のハイエボ。何かいつも怒っている感じ。小物臭いけど、ロケットに劣等感をもつのは理解できる。全然分からなかった問題を、ロケットが一瞬で解けば、自分は何だったのか!宇宙で一番賢いはずなのにと、ロケットに憎悪の感情が生まれても仕方ない。まあ、ロケットに罪はなくて、ハイエボが100%悪いから、そこは賛同できない。やっていること鬼畜すぎてやばいから。動物実験をして雑に扱うわ、作った生物を住まわせているカウンターアースを破壊するわ、仲間、部下よりもロケットを優先させて基地を壊滅させられるわといいとこない。しかも、ロケットとの直接対決でも、重力装置を一瞬で無効化されて、何か強いのか弱いのか分からないヴィランだった。ロケットにこだわり過ぎて、ハイエボの名前がよくわからないことになってしまった。というか、ロケットを味方にするなりすればいいのに、改造動物をはじめ、創った生物を見下しているから、本末転倒になる。
ロケットの過去が悲しすぎる。ライラの姿を見た瞬間に、これ、ロケット以外は助からないなと思わせるのは酷い。過去作に出てなかったと思うし、結構賛否わかられるのでは?と思った。ただ、ロケットの声が、可愛い声から、加藤浩次さんの声に変わるのは面白かった。今は加藤浩次さんの声がしっくり来ているから、可愛い声の方にびっくりしてしまった。吹き替えのレベルが高く、アニメ、吹き替え、ドラマで上手い俳優を集めた感じ。山ちゃんは相変わらずうまいけど、ネビュラもいい。今回は、ネビュラが戦闘、アクション担当だけど、ロケットを友達という場面が最高だった。エンドゲーム後に正式メンバーになったから、仲違いしないか不安だったが、杞憂だった。めちゃくちゃ仲間思いだけど空回りするのが偶に傷。キツイ言葉もあるけど、ガモーラとは違ったポジションを得ているのが印象的だ。ガモーラは今回、恋人ポジションじゃないからね。ネビュラは何でもできるわけだけど、新生ガーディアンズに入らなかったのは、母親ポジションになるからかもしれない。ドラックスとか、アベンジャーズで深掘りされた父親設定が復活したから、長老みたいになるかも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?