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映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』感想 旦那デスノート×夫婦×本音

コメディタッチだが、シリアスもあった。香取さんが演じる裕次郎が妻から見るとクズで、何度も問題になる。妻の日和もハッキリ言わないから関係がおかしくなり、離婚問題に発展してしまう。可哀想化は視点により、旦那に気づいてほしいやきもき感があり、イライラしてしまうシーンもある。特に裕次郎が日和との秘密を自分の母に言うシーンとか。旦那デスノートで旦那の悪口を日和が書き、出版の話もあるが断ってしまう。色々とあり、断るのだがもったいないとは思った。とりあえず出版すれば印税もあるし、副収入にはなる。売れなくても本業を続ければいいだけなので。裕次郎に対するメッセージの意味合いもあるのは分かるけど惜しいなあとは思う。ただ、出版社の担当者の対応は最悪だった。出版が断られて、頭にきて裕次郎をなぐってしまう。かなりヤバい対応だが、おそらく一番人気の日和に断られたために、他の人にも断られ、出版自体が危うくなり、自分の企画がなくなるからだろう。日和以外のデスノートを書いていた人が旦那と仲良くしているシーンがあったからだ。とはいえ、殴るのは駄目だ。夫婦の問題自体がコンテンツとなる時代。個人的にはホームセンターの描写が丁寧だったのが印象的だった。裕次郎と日和が出会ったのがホームセンターであり、裕次郎は現在ホームセンターの副店長である。お客さんに丁寧に説明する裕次郎は好印象であり、ある意味で、裕次郎の外面の良さを見せてくれる。まあ、暴力シーンはなく、精神的に妻と喧嘩するのでストレスは少ない。香取さんの人の良さを印象づける作品だ。

裕次郎の後輩が、旦那デスノートを見たり、裕次郎の話を聞いたりして、結婚に絶望するのはストーリーウェルズ分かる。しかし、自分の結婚式に参加しないのはどうかと。何か勝手に落ち込んで、勝手に立ち直って忙しい男性だ。彼の妻も迫力があり、滅茶苦茶強い。ホームセンターの納品業者だったので、どこで繋がりがあるか分からない。また、ホームセンターの店長をもっと掘り下げてほしかった。バツ3で空気が読めないキャラなのは言及されていたが、裕次郎との絡みが少なく、出番が少なかった。裕次郎と疑似不倫して、裕次郎を会社から追い出そうとしたバイトの女性の方が印象に残る。店長は無駄にテンションが高いから、裕次郎に対する失言で物語をかき回す役目もあったと思う。実に惜しい。ホームセンターの描写は何かリアルだったが、やはり監修がはいっているのだろうか?裕次郎のアドバイスも分かりやすいし、現実にいたら信頼して、恋愛にも発展するかもしれない。恋愛まで現実にいたら紹介してほしいレベルだ。大抵の場合、店員に質問しても中々こちらの質問を理解してくれる場合は少ないから助かる。とはいえ、優秀な店員でも、恋人、配偶者としてはどうなのかは分からないというのが、人生の面白い側面であるのだが。

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