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映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」感想 コナンと黒の組織の魅力が全開の物語

初めて劇場でコナン映画を観た。かなり面白く、やはり黒の組織が出ると物語が映えるから、面白くなる。ジンやウォッカ達が、コナンの敵役として冷酷だから、危機感が違う。目暮警部も佐藤刑事も、黒の組織を知らないから、コナンが独力で何とかしないといけない。だからこそ、コナン単独行動が重要になる。それが、アニメとしての完成度を高めているのだと思う。コナンの活躍が多いが、黒の組織を含めて、すべてのキャラクターに見せ場があるのも良い。中々にコナン、灰原、ジンになりがちなのが、工夫が感じられた。人気キャラのジンは、今回は終盤までコナン達と直接は対峙しない。だからこそ、ウォッカやキールの見せ場に繋がり、エンタメ性を高めているように感じた。
後は、今回は芸能人のキャラが少なく、メインではない。沢村一樹がゲスト声優だが、エンジニアの責任者の立場で、黒の組織とは関係がない。それが例年とは違うので、コナンや灰原、ジンのやり取りをメインにつけたいという想いを感じるし、コナンや灰原が例年になく、熱いやり取りだったのが印象的だった。シリアスだらけで、灰原が誘拐される下りはめちゃめちゃ真剣だった。少年探偵団も早めに退場するし、例年の作品から見たらすごいこだわりを感じた。
今作では、灰原が完全にヒロインだった。コナンと生命のためだが、キスをする。正直マシか!と思ったが、蘭とも過去作でキスしているらしいので、同じラインに来たように思う。まあ、灰原推しのわたしとしては納得だ。蘭姉ちゃんは、年を追うごとに戦闘マシーンになっていくかは違和感がある。ヒロインよりも、用心棒である。黒の組織の幹部を圧倒するのがヤバい。流石にヤバい場面もあるが、灰原がヒロインでは、戦闘でしか関われないのが厳しい。黒の組織を知ってしまうと、新一の詳細を知ってしまうからどうしようもない。蘭が新一に気づくと、物語が終わってしまうからだ。
黒の組織は、スパイだらけでネタになっている。キールは今回はギリギリだし、ウォッカに気づかれても納得するぐらい、おかしかった。ウォッカも律儀に教育役しているし、あのへんはギャグである。ただ、ジンはしっかりカッコいいから安心できた。まあ、ネタの場面が多いが、開幕で冷酷な場面を見れたから、今年は違うなとは思った。こーゆー開幕でジンのキャラクター性を出してくるのはすごいなと。アクションもあるし、黒の組織とコナンとの対決が魅力になっている。

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