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映画「響け!ユーフォニアム」久美子部長×テレビシリーズ×新作映画公開

来月公開の新作が楽しみである。動画サイトでも配信しているけど、吹奏楽部のゴタゴタや厳しさ、練習の激しさが描かれている。主人公の久美子が様々な先輩や同級生と触れ合う中で成長していく。吹奏楽はまったく分からなかったが、このアニメを見て、厳しさがよくわかった。吹奏楽コンクールでレギュラーになるために必死で練習し、さらにソロを勝ち取るために同じ部活同士で争っていく。体育会系の部活とも思えるハードな練習があり、実際の部活でも同じぐらいに大変である。

劇中だと、実力ある一年と三年がソロを争うのだが、かなり過酷だ。そもそもエンジョイ部活であり、年功序列がハッキリした部活が、顧問の瀧先生に変わっただけで実力重視の部活になる。エンジョイ部活なら三年になればレギュラーになれるが、実力部活なら年功序列ではない。いきなりトップがかわると、部活そのものが変わる。エンジョイ目的で入ったのに、いきなり実力になるのは可哀想であり、逆もありうる。何か社会の縮図を見ているようだ。実際に、会社のトップ、社長、部長、それに課長が変わっただけで、配属部署の方向性は変わってくる。劇中でも、生徒がその苦しみにあえぐことになるのだが。

吹奏楽部があるのは公立校であり、私立だったら全国制覇を目的にして入学するのはわかるが、公立だとなかなか難しい。いまは分からないが、高校は確か学区が決まっていて、限られた範囲の中でしか進学先は決められない。だから、全国に行ける実力があっても顧問が変わるからエンジョイ部活にもなりうる。本作でも顧問が変わって全国レベルになった高校も出てくる。割と理不尽であり、公立校は顧問も先生だから転勤があるわけで、知名度が高い高校で全国行くぞと思っていても、それは叶わない場合もある。劇中では希美がそれを経験して、精神的にダメージを負うことになり、それがずっと続くのが悲しい。

今回の劇場版は、短編集に記載されている中編だ。久美子が部長になってからの初仕事。テレビシリーズで久美子が三年生編をするのだが、その前哨戦になる。アニメは楽しみだが、内容を知っているだけにどうなるのか?劇場版では見知った人しかいないし、デカリボン先輩や夏紀先輩という前部長副部長がいるからいざとなればなんとかなる。久美子の弱点がハッキリしていくのだが、テレビシリーズを見る前にしっかりと予習しておくのが良いと思う。いよいよ完結するので楽しみだ。

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