見出し画像

映画「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」カイザ×ネクスト×草加雅人

●草加雅人がカイザとネクストカイザに変身

草加雅人は555で一番インパクトがあるキャラクター。園田真理を守るために戦うが、敵か味方かさっぱり分からない。その中で見せる草加スマイル。草加にとって物事が上手く進行している時に見せる、気持ち悪く、邪悪なヒーローがしていい笑顔ではない。いまだに草加がヒーローなのか悪役なのか分からないが謎なキャラだ。

俳優の村上さんもいつの間にかカイザの日、9月13日にイベントやるようになったし、怖くて謎な割に大人気なキャラだ。巧より人気があるんじゃないだろうか。ネタ的にも。その草加が今回の映画で大暴れしていた。カイザだけ異様にスタイリッシュに戦っていて、昔を思い出した。555は喧嘩みたいな戦い方をするし、海堂も同じ。あーゆー、あ!仮面ライダーだ!と分かるカッコいいアクションはカイザならでは。

ただ、ネクストカイザはある理由から評価しにくい。やっぱりアクセルフォームみたいな特殊フォームがないし、ミューズのような個性がないからだ。カイザの方が武器の種類があり、取り回しを考えるとネクストカイザは微妙。ある意味で最大の隠し要素だった。どっちかと言うと、真理との関係を詳しく書いたから描写、アクション不足に見えた。ラストの扱いももっと何かできたのでは?と思ったぐらい。続編作るなら、今度こそネクストカイザを主軸に作ってほしい。カイザはかっこいいのだけど、やはり強化フォームには見せ場がほしいからだ。

★★★帰ってきた555★★★

約20年ぶりの仮面ライダー555。巧や真理、草加がオリジナルキャストで、海堂と北崎も同じ。雰囲気はまんま555の続編を観ているかのようだった。ドラマパートは何か微妙だったが、それも含めて555だから満足感は高い。

オリジナルキャストだが、正直な話海堂がまんまのキャラで安心した。巧や真理ら草加は長年戦い続けてやさぐれているように見えたし、物語はシリアスだからギャグがなくて悲しくなった。

ただ、観たあとはまさしく555だ!といえる作品。シリアス度が高い555といったところ。巧と真理の漫才がもっとあればなあと思うが、続編に期待したい。巧も色々あって暗いが、明るい巧ももっと観たい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?