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映画「かがみの孤城」感想 7人の中学生×オオカミ様×イレギュラー

2回目を観てきた。やっぱりいいなと思った。こころが成長して、しかし、実は亜紀が滅茶苦茶力になっていたのがいい。喜多嶋先生がアキというネタバレもしっかり描かれている。今回はリオン目線で観てきたので、気づきが多かった。実は、リオンの姉は亡くなっていたのだが、オオカミ様が当時の姉なのだ。姉も病室から孤城に来ている。考えてみると、リオンの姉を含めて7人であり、オオカミは5時過ぎたら出てくるから、子供8人は一人多い。リオンの姉は、病室でリオンに神様に願い事をすると言っていたが、本作そのものが願いなのかもしれない。ある意味で、リオンはイレギュラーだからこそ、ラストでリオンが記憶が残してくれるように頼んだときに、リオンの姉が「善処する」と答えたのがポイントだ。リオンそのものがイレギュラーというのは、ただ一人の雪代第5中学校ではなく、ハワイの学校に通ってあるわけで、リオンの姉の願いが叶えられたわけだ。リオンと同じ学校に通いたいという願いが。ということは、7人が7年間隔で集められたのは、リオンとの年齢差を考えた結果だ。そのリオンがこころを救う転校生になるのは興味深い。また、リオンとオオカミ様の関係も興味深い。リオンが孤城に母が作ったケーキを持ってきたときに、オオカミ様は珍しく現れる。その時に、一人だけリオンは笑っていないのだ。改めて観ると、リオンがいつのタイミングでオオカミ様の正体と意図に気づいたのかが分かる。面白い映画だ。

二度以上観ると、服装のデザインが気になった。場面ごとに一人一人違うのだ。これがすごい。それだけキャラの背景やイベントを考えているからだ。余程の手間をかけている。季節が一巡するから、四季ごとの服装も必要になる。それだけ本気で物語を考えている証拠であり、それでいて、キャラの湖西を表している。


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