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映画「左様なら今晩は」感想 幽霊×恋愛×考察しきれない材料不足

陽平と愛助の物語。よく分からない話だった。幽霊の愛助の詳細はほとんど分からないし、陽平も優柔不断ですぐ謝るし、そのくせ、据え膳食わぬは男の恥何とかで意味が分からない。事故物件と思い、不動産屋に行っても、のらりくらりかわされる始末。もっと頑張よと。あれだけ愛助を想っていても、鈍感で愛助の本音を読み取れない。最後の愛助とのデートも「また行こう」とあっさり言ってしまう。あれほど、成仏について調べていて、同僚のおばである霊能力者に除霊を頼んだりして、よくわからない。しかも、愛助が成仏したら、霊能力者に何をした!と怒るから、陽介の行動が意味不明だった。さらに、愛助の過去も言及しないし、なぜ陽介の部屋に未練があったのかもわからない。不明なことが多すぎて、考察しても材料が足りないから、答がだせない。恋愛なのに、愛助が成仏してからもかなりあっさりしていて、どうしたらいいのだ。ラストに過去なのか未来なのか、雰囲気の変わった陽介らしき人が出てくるが、生きている頃の愛助らしき人もいる。しかし、愛というその女子高生は、愛助の本名とは違うらしいから、何の暗喩かも不明。結局、あのキスした同僚と陽介が結ばれればよかったのにと思うぐらいだ。そうすれば、ストーリーもストレートになるのだから。

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