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映画「あちらにいる鬼」感想 男女の関係×感情×寺島しのぶの演技

天間荘の三姉妹を観てから、寺島しのぶの演技が光っていた。だから、本作を観たくなったので観てみた。男女の関係が生生しく描かれているのが印象的だ。寺島しのぶの演技がやはり記憶に残り、広末涼子が演じる白木の妻を内面で圧倒していた終盤がすごかった。少し長く、高度経済成長の歴史的事実と共に変わる男女の関係は原作を意識しているのかもしれない。気になったのは、細かいことだが、白木が寺島しのぶ演じる長内の家に行った時に、ソファに脱いだ靴下を普通に置いていたことだ。汚いからソファにおいてほしくないが、それは以前わたしが注意されたことがあった。そーゆー細かいことにこだわる女かを判断しているのかもしれない。豊川悦司演じる白木は、不倫しまくるヤバいやつだが、女性から見たらものすごく魅力があるのだろう。登場する女性と次から次へと寝るからだ。長内は嫉妬するが、自分も不倫ということがあり、かなり内面が複雑になっている。寺島しのぶが見事に演じているが、白木が最悪なたらしなわけで印象は最悪だ。ただ、変に魅力があるから困るのだが。

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