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映画「竜とそばかすの姫」感想 ツッコミ満載×素晴らしい歌唱シーン×幼馴染

話題になっていたから、感想を書く。正直、ツッコミところ満載だ。終盤に虐待されている子供達を助けるためにすず一人で東京に言ったり、幼馴染のしのぶくんが無責任にUの世界で素顔をさらせとか、東京にいくすずに誰もついていかないとか。父親とか直前に会っているにも関わらずにだ。何がいいたいのかよくわからないし、すずがまわりの意見に左右されて、まさに右往左往しているようだった。虐待されていた子供もどうなったのか分からないし、エンディングでも、しのぶくんは、やっとすずと付き合える云々言うし、何だったのか?竜の正体を突き止めるまではツッコミところは少なく、むしろすずを応援していた。ヒーローのリーダーが虐待している父のアバターで良かったのに。ヒーロー達は独善的で一見味方に見えるが、竜を徹底的に追い詰めていき、その中ですずを脅すなど、共通点が多い。伏線はたくさんあったのに、無駄にしているようだ。そもそも、虐待している父がUの世界に詳しくないと、おかしいし何だが途中から脚本が変わったように感じた。何度見ても、すずが一人で東京に行くのが納得できないし、すずは虐待している父親に引っ掻かれて、血を流してしまう。そんな危ない状況なのに一人である。しのぶくんはどこ行った?出てきてすずを助けるとか、すずに歌うように言うとか、何とかあるだろう。すずもそれに答えて歌うことで、近所の人達が気づき問題を解決するなどは前半の伏線を活かしたストレスだと思う。

映像は素晴らしく、アバターも可愛くて、一同に介するシーンは良かった。最近ワンピースで話題のAdoを思い出した。歌うシーンとかまんまだ。すずも歌うことで自分に地震を持つようになり、物語を加速させていくのはワクワクする。竜とヒーローの関係もそれらしく、しかし実はヒーロー側が独善的な悪者と分かるシーンも秀逸だった。キャラデザインも可愛く、すずとヒロちゃんの関係も本音が言い合える関係で悪くない。しのぶくんもイケメンで、すずをサポートする。キャラデザインと中盤までの展開が良いだけに、ラストは……という作品だ。あら探ししなくても、ツッコミところ満載で、悪い意味で話題になった感がある。歌唱シーンが最初は批判されたりしているが、段々認める場面は印象的であり、フォロワーが高速で増えるのは現代社会を象徴している。個人的にはヒロちゃんが親友ポジションで、変にアクティブなのが笑いところだ。すずが歌うきっかけになったから、もっと活躍させてほしかった。東京でイヤホンでサポートするとか。ヒロちゃんみたいな友達は付き合うとイラッとする時もあるけど、大人になったらいい関係になりそうだ。今だと、スマホでテレビ電話できるし、愚痴や現状を話せる幼馴染になるだろう。とにかく、ストーリーはさておき、その後の話とか見てみたい。すずの父親との関係、しのぶくんとはどうなったのかなどだ。ツッコミは多くなるのは仕方ないとはいえ、何か惜しい作品である。


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