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映画「AIR」感想 NIKEのエアジョーダン誕生の物語

エアジョーダン誕生の話。苦労して、バスケ選手にかけた夢を描く作品となっている。ただ、一人の選手にかけて、シューズは履いてもらうのは難しい。それは会社の大金をかけるからだ。活躍するかわからないし、怪我の可能性もある。劇中でも言われていたが、スポンサーとして、靴を作って履いてもらう。いうのは簡単だが、行動するにはたくさんの人の人生がかかっている。シューズが売れれば、会社は潤い、評価は上がる。その過程がドキュメンタリードラマとして作られていた。必死に売り込んでも、評価は選手サイドに握られている。

バスケ選手、しかもトップが履けば凄まじい売り上げになる。ただ、雲を掴む話であり、どれだけの選手か分からない。主人公はNIKEであり、ライバルは実質的にAdidasである。会社のイメージも大切だ。会社の面々は苦労して何とかジョーダンに働きかけようとする。まあ、直接交渉は無理だから両親と話し合うわけだが、誠意だけではなく、どれだけ相手を出し抜けるかが重要になる。駆け引きが重要であるが、人間性や未来への話も大切だ。

一つ思ったのは、流れはよく、ジョーダンと両親がNIKEを訪れて、好印象だったのはワクワクし、ドキドキした。しかし、シューズの売り上げの何%かを選手へのインセンティブの話になると、流れが澱みだす。初めての事例であり、一度許せば業界の常識になるからだ。正直、ここは史実では相当に揉めたのではないかと感じた。インセンティブの話を聞いてから、CEOがOKを出すタイミングが早すぎるからだ。まあ、かなりマイルドになっているし、映画ではジョーダンにかせられた条件、新人王獲得やオールスター出場などがかたられていないから、映画の中の空想かもしれない。それだけ、ジョーダンが偉大な選手と言うことだろう。

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