映画「リボルバー・リリー」芯のある役の綾瀬はるかと怒涛の銃アクション
○興行収入はあまり良くなかったが、綾瀬はるかさんのアクションがめちゃくちゃ良かった。義母と娘のブルースの綾瀬さんみたいな芯のある人間として描写されているのがいい。両作とも母親が重要なテーマになっていて、綾瀬さんの演じる母親というのはすごくかっこよく見える。芯のある人間は物語でもぶれない上に、起承転結の転が起こっても何とか逆転できるような印象を与えてくれる。本作での綾瀬さんの立ち回りは、ある秘密を持っている仁成を守るために戦うというものである。ガンアクションがすごく、舞台も大正末期で銃で撃ち合う描写も許される。現代だと中々に難しいし、情報伝達技術が発達しているから物語は成り立たないかもしれない。ただ、時代劇というよりガンアクションをするために時代設定をしたような印象を与えるために、物語を少し分かりやすくしたほうがよかったかもしれない。中々にトレーラーからは物語の本筋が分かりにくかったから、ある程度開示するなり、アクションシーンをさらに増やすのもありとは思った。綾瀬さんのアクションや軍部の思惑などシリアス感が凄かったし、ラストの謎の人物Xも気になった。
■綾瀬はるかさんがアクションしててカッコ良かった。電車内のアクションがいい感じだ。ミッションインポッシブルを思い出した。狭い空間のアクションいい。大正時代が舞台だけど、銃撃ちすぎてびっくりした。綾瀬はるかさんは小曽根百合という戻すスパイを演じているのだけど、陸軍とある秘密を知る少年をめぐり衝突する。中盤以降、お互いに撃ち合っていて、しかも街中で。一般民衆は大丈夫なんだろうか。アクションはたしかに良いのだけど、小曽根百合の設定が少し浮いていて、あんなに真剣に少年を守るかぁとは感じていたが、伏線回収されたら一応納得はした。元恋人の忘れ形見であり、ある意味で息子みたいなもの。少年の慎太からしたら、母親かつ姉みたいなもので、たぶん将来小曽根百合みたいな性格の人を好きになるのかなあとは思う。子供の頃に感情を揺さぶられた異性って大人になっても知らず知らずに影響うけていたのが分かる。二人は姉弟みたいな関係に見えて、小曽根百合が芯がまっすぐ折れないから、慎太からしたら憧れる。綾瀬はるかさんの演技が良くてさすがだなあとは思うし、まわりの俳優もベテランが多く楽しめた。なにげに歴史上の人物も出てくるから、物語に深みがある。
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