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映画「ノック 終末の訪問者」感想 いきなり訪問者に世界崩壊を説明されても困惑しかない物語 世界崩壊の理由が知りたかった

色々とつっこみところのある作品。いきなり、世界が崩壊するから、誰が犠牲になってくれなんて言われても困惑する。父親のアンドリューとエリック、養女のウェンが四人の訪問者により選択を迫られる話になっている。とにかく、ノックが印象的であり、ラストにもし~んがある。観ていて思ったのは、訪問者が一方的に言うばかりで、説得力がないこと。訪問者が一人の死ぬごとに、世界的な危機が発生するが、それで信じろと言われても信用できない。縛られているし、無理矢理家に入ってきたらそうなるだろう。もっと早く来ることはできなかったのか?世界が崩壊するビジョンを信じろと言っていたが、そんなものは、エリック達は見ていないのでまったく信用できない。

ホラーに見えるが、訪問者がずっと信じてくれ、しかもエリックかアンドリューどちらかが犠牲に死んでくれてと言われても意味が分からないだろう。何というか、明日世界が滅びる!選択してくれ!と言われて進んで行動するのはできない。物語として、主人公達に信じる要素がなく、せめてビジョンを見せるなどしないと説得力がなさすぎる。世界崩壊前にやっと信じたといった感じ。目の前の世界が崩壊していない、しかし世界崩壊するという、現実の矛盾は主人公達には伝わらない。

見ていると、とにかく訪問者がやばくて、次々に自分たちで仲間を手にかけていく。死ぬと、世界的な災害や疫病が発生していく。なぜ死なないといけないのか?それがまったく説明されていないから、疑問しかわかなかった。どう見てもやばい人たちにしか見えないし、目的も分からない。解らないことだらけで、勝手に死んでいく。まさに恐怖だ。何がしたいのか分からない。結局、飛行機が原因不明に700機だか、大量に墜落する場面になってからエリック達も信用するが、いや、そりゃ信じますよと。明らかにおかしいから。災害も疫病も訪問者が来るまえにはっせいしているから、納得はできるし、訪問者が嘘をついていると言われても仕方がない。大量に飛行機墜落という非現実感があってこそ世界崩壊を認識させる。正直、エリック達が世界崩壊を理解、認識するにはそれを見せるしかないわけで、その時点で世界は崩壊一歩手前。説得するには、具体的に世界が崩壊する場面を見せないといけないわけたがら、訪問者達が説得するのは非常に難しかった。エリック達は、理解する前に、勝手に死んでいく訪問者を目の前にしても、困惑するしかない。

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