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映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」感想 キムタクによる木村拓哉のための織田信長の新たな歴史でタイタニックの描写

★かなり面白かった。桶狭間の戦いや長篠の戦いの合戦シーンが省かれたからアクションはないのかぁと思ってたが、キムタクの殺陣が存分に見れたから良かった。
★明智光秀の描き方が斬新。濃姫と仲直りしてから、魔王から人に戻った信長には天下はとれないと。魔王の信長に心酔していたのが見て取れた。
★家康の出番が少ないのに、狸親父らしさ全開。あの光秀が用意した食事が腐っているという有名なシーンでは、全部見通す怖さ。信長が変な臭いがするぞといった魚を普通に食べてるし。
★キムタクってなにものなの?20歳付近の信長が普通にかっこよかった。死ぬまでのすべての信長を演じて素晴らしい。
★木村拓哉は何をやらせてもキムタクと言われるが、今回は信長に見えた。正直、濃姫と仲直りしたやさしい信長が印象的だ。
★案外、秀吉の存在感が薄い。まあ、信長の死後の方がイメージに強いか。
★綾瀬はるかさんが、信長と別れて憔悴してやせ細っているある場面でまわりが騒いでいたが、顔が血色良く、めちゃめちゃ美人で説得力がなかった。
★信長生きてるかも!と思ったが、まさかの幻覚。
★信長の幻覚のシーン。生きて安土に帰った信長は濃姫と南蛮に。船のシーンが完全にタイタニックだった。ちょうど、今週末からリマスター公開だから、思わずつっこんでしまった。
★よくラブコメにある、誰も知らない土地で、一緒に暮らしたいとある。今回の信長と濃姫もそうだが、当時はかなり危険な時代なのでは?と感じた。名も無い、信長と濃姫が心配になった。
★本能寺の変で、信長が弓で敵兵を射るシーンが良かった。若い頃の濃姫との鳥を射る勝負では全く当たらなかったのに。ああいう、伏線は泣けてくるから勘弁してと半泣きになる。存外、信長が強い。
★キムタクがどんどん魔王になっていくのは辛かった。濃姫の言葉も届かなくなったし。最初は濃姫の意見に全力で答えていたのになあ。まあ、天下布武が目前に迫ると、何のために戦ってきたのか?天下布武の後は何をするのが自答して、本当に大切なものが欠けているのに気づくのはいい。
★濃姫が信長に離縁を申し込むシーン。濃姫からお暇を〜と言われた時に、一瞬驚くキムタクの演技。何かめちゃめちゃ共感してしまった。ずっと当たり前にそばにいるものと思っていたんだろうなあ。
★だからこそ、病気の濃姫にやさしく話しかけるのは最高にかっこよかった。本能寺に行くときに、南蛮の弦楽器を渡して、本音を言うのは反則だ。愛しているのが言わなくても分かる。いいよなあ。


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